愛知県の尾張北東部に位置し、市の西部は名古屋市に面する「瀬戸市」。日本有数の陶磁器である「瀬戸焼」の生産地として知られ、窯道具を積み上げて作られた「窯垣」や、陶器で出来た橋の欄干など、やきものの町ならではの風情を楽しむことができます。

こちらでは瀬戸市の特徴、名産品、観光地、ご当地グルメ情報をお届け!

瀬戸に訪れたら必ず食べていただきたいおすすめグルメをご紹介していきます。

目次

瀬戸市の特徴・基本情報

瀬戸市は名古屋市から北東へ約20kmに位置する街です。

尾張丘陵の一角に位置し、一級河川の矢田川が市を東西に流れています。市街地、官公庁、鉄道などは南西の丘陵部に集中しており、それを取り囲むように北部・東部・南東部にかけて山地が広がっています。

市内に点在する鉱山では、陶磁器やガラスの原材料となる粘土・珪砂が産出されます。

「瀬戸焼」に代表される窯業のほか、名古屋市のベッドタウンとしての機能も併せ持ち、さらには小中一貫教育の推進や「モアスクール」、キャリア教育など、教育についても独自の取り組みを行っています。

市内には「ノベルティ・こども創造館」「デジタルリサーチパークセンター」など親子で利用できる施設も数多くあり、子育て世代に優しい街としても人気です。

瀬戸市へのアクセス

瀬戸市には名鉄線、愛知環状鉄道線が乗り入れており、隣接する名古屋市をはじめとして大都市圏へのアクセスも良好です。

名鉄瀬戸線を使えば、主要駅の「尾張瀬戸」から名古屋市の中心地「栄町」まで約35分で到着します。

さらに、東海環状自動車道が利用可能です。

名古屋市内へ気軽にアクセスできるほか、市内には名鉄バス・東濃鉄道・瀬戸市コミュニティバスといった路線バスも運行しており、観光にも訪れやすい街と言えます。

瀬戸市のおすすめ観光地3選

大都市圏から気軽にアクセスが可能で、土地ならではの美しいやきものや名刹・古刹、そして豊かな自然を満喫できる瀬戸市。

瀬戸市の厳選おすすめスポットを3つご紹介いたします。

瀬戸蔵ミュージアム

瀬戸市全体を博物館や美術館に見立てて町づくりを推進する「せと・まるっとミュージアム」の拠点施設「瀬戸蔵」。「瀬戸蔵ミュージアム」はその2階・3階にあるやきものの博物館です。

2階フロアでは旧尾張瀬戸駅、せとでん車両、やきもの工場(モロ)、石炭窯と煙突、せともの屋など、瀬戸物が盛んに生産されていた時代の瀬戸の町の様子を再現。当時を偲ばせるレトロな雰囲気を味わうことができます。

3階フロアでは、瀬戸焼の歴史をパノラマで紹介しています。瀬戸3万年の歴史を様々な展示物と共に学ぶことが可能です。

基本情報

  • 住所:〒489-0813 愛知県瀬戸市蔵所町1-1
  • 開館時間:9:00~17:00(最終入館は16:30)
  • 休園日:年末年始
  • アクセス:名古屋鉄道「尾張瀬戸駅」より徒歩約5分
  • 公式HP:http://www.city.seto.aichi.jp/docs/2011031500092/

深川神社

「深川神社」は771年(宝亀2年)に創建された由緒正しい神社です。宝物殿に安置されている陶製の「灰釉狛犬(はいゆうこまいぬ)」は、瀬戸の陶祖・加藤四郎左エ門景正(藤四郎)作と伝えられ、日本最古の陶製狛犬として国の重要文化財に指定されています。また、本殿・梵鐘(ぼんしょう)は共に瀬戸市有形文化財になっています。

1560年頃(永禄年間)には、戦国武将・織田信長が鷹狩の際に参拝し、刺客に襲われそうになったところを当時の宮司が助け、その御礼として七十五万石の供米を賜ったという言い伝えが残されています。

瀬戸の歴史をゆっくりと感じられる観光スポットとしておすすめです。

基本情報

  • 住所:〒489-0076 愛知県瀬戸市深川町11
  • アクセス:名古屋鉄道「尾張瀬戸駅」より徒歩8分
  • 公式HP:http://seto-fukagawashrine.com/

定光寺(じょうこうじ)・定光寺公園

「定光寺・定光寺公園」は、桜と紅葉の名所として有名な観光スポットです。

 定光寺は、古くから尾張の「鬼門封じ」を担う寺として「参詣すれば災難はたちどころに消えて多くの福が授かる」とされ、信仰を集めてきました。尾張藩租・徳川義直公の「廟所」と、室町時代後期に建立された本堂「無為殿」は国の重要文化財に指定されています。

愛知高原国定公園の一角にあり、春は花見、夏はキャンプやホタル鑑賞、秋は紅葉狩りを楽しむことができます。

基本情報

瀬戸市の名産品

瀬戸市の名産品は以下が有名です。

  • 瀬戸焼
  • 瀬戸川饅頭
  • 瀬戸おやき

中でも「日本六古窯」の一つである瀬戸焼は、日本遺産にも認定された由緒ある窯です。「青磁」や「白磁」を彷彿とさせる白い素地が特徴で「せともの」という言葉の由来も瀬戸焼にあるとされています。

瀬戸を代表するご当地グルメとして「瀬戸焼きそば」も人気を集めています。

瀬戸市のご当地グルメ!豚の煮汁を使った「瀬戸焼きそば」

「瀬戸焼きそば」は、陶磁器産業が全盛期だった昭和30年代に生まれた瀬戸のご当地グルメです。
深川神社の参道で売られていた焼きそばが、瀬戸焼の職人たちの間で人気になったのが始まりとされています。

蒸した麺にキャベツと甘辛く味つけした豚肉のみを加えたシンプルな焼きそばで、豚の煮汁をとり醤油で味つけしたものを調味に使うのが特徴。アツアツに熱した鉄板の上で山盛りの麺とキャベツを焼き、豚の煮汁のだし汁を豪快にかけて作ります。

テイクアウトの場合を除き、瀬戸物の器で提供するというのも「瀬戸焼きそば」の条件の1つです。さっぱりとした味わいは瀬戸のソウルフードとして親しまれており、瀬戸市内ではいろいろな飲食店で「瀬戸焼きそば」を食べることができます。

おすすめの「瀬戸焼きそば」のお店

りえの焼そばチントンシャン〜ぱんだ家〜

4.2
29
  • 瀬戸焼きそば
  • 瀬戸市
  • 尾張瀬戸駅

七福堂しなの店

4.0
30
  • 瀬戸焼きそば
  • 瀬戸市
  • 品野馬場バス停

観光と瀬戸グルメ「瀬戸焼きそば」を満喫しよう

「瀬戸焼きそば」は、瀬戸焼の歴史と共に、長きに渡り瀬戸の土地で育まれてきた絶品のご当地グルメです。瀬戸を訪れる際にはぜひ本場の「瀬戸焼きそば」を召し上がってみてください!