言わずと知れた世界に誇る「クルマのまち」豊田市は、ものづくりの中枢都市でありながら、豊かな自然を有する暮らしやすい街です。「世界のTOYOTA」を経済の基盤に2019年には製造品の出荷額全国1位、人口は愛知県内で名古屋の次に多い町です。

こちらでは、豊田市の特徴から魅力的な観光スポットまでを詳しく解説!豊田市の美味しい名産品もご紹介します。

目次

豊田市の基本情報

  • 【人口】約41万7千人(2023年2月時点)
  • 【面積】918.32㎢
  • 【市の花】ヒマワリ
  • 【市の木】ケヤキ
  • 【市制施行日】1951年3月1日
  • 【市役所所在地】〒471-8501 豊田市西町3-60

2021年に市制70周年を迎えた豊田市は、愛知県の約18%を占める面積で、愛知県内で一番面積が大きな街です。

自動車関連の製造を請け負う工場は、市内に700以上あり、豊田市に暮らす約9万人が自動車に関わる職についているといわれています。

都市部の外には豊かな自然が広がり、市内それぞれの地域ごとに多様な生活スタイルを選択することができます。

豊田市の特徴

豊田市の都市部には生活に便利な市街地があり、大規模なショッピングモールから、サッカースタジアム、美術館などが集まっています。

一方で市内の70%を森林が占めており、市内を移動すればキャンプや釣りなど、自然の中でのアクティビティを楽しむことも可能です。

スマートハウスや次世代自動車の普及、木造建築の公共施設など、豊田市の「産業」と「自然」という強みを生かした「環境モデル都市」への取り組みが国内外から注目されています。

豊田市までのアクセス方法

豊田市は道路が整備されていることでも有名で、高速道路のインターチェンジは16箇所あり、県内外からアクセスしやすいのが特徴です。

主なインターチェンジ

  • 豊田松平IC
  • 豊田IC
  • 猿投IC
  • 八草IC
  • 鞍ヶ池SICほか

豊田市には新幹線の駅こそありませんが、名古屋からは名鉄で約50分、岡崎からは愛知環状鉄道で約30分。中部国際空港からは、電車、車ともに1時間程度で来ることができます。

豊田市のおすすめ観光スポット6選

大都市と大自然の両方が楽しめる豊田市の、一度は行きたい魅力的な観光スポットを6つご紹介します。

香嵐渓(こうらんけい)

矢作川の支流である巴川の渓谷、香嵐渓(こうらんけい)には約4000本の紅葉が植えられており、秋には眩いほど鮮やかに彩られた絶景を楽しめます。

カタクリの群生地としても知られ、春先にはカタクリをはじめ、ニリンソウやヤマルリソウといったさまざまな山野草を鑑賞することができます。

基本情報

  • 住所:〒444-2424 豊田市足助町飯盛
  • 車でのアクセス:猿投グリーンロード「力石IC」から約15分、東海環状自動車道「豊田勘八IC」から約20分
  • 公共交通機関:名鉄「浄水」駅→とよたおいでんバス(百年草行)→「香嵐渓」下車、名鉄「豊田市」駅→名鉄バス(足助行)→「香嵐渓」下車

豊田市美術館

建築家、谷口吉生が設計したモダンな美術館は、日本でもっとも美しい美術館のひとつとして有名です。

国内外の近代美術品やデザイン性の高い工芸作品が常設展示されており、館内のみならず庭園デザインや屋外展示の彫刻も見応えがあります。

基本情報

  • 住所:〒471-0034 愛知県豊田市小坂本町8-5-1
  • 開館時間:10:00~17:30(入館17:00まで)月曜定休(祝日は除く)、年末年始休館※その他展示替休館あり
  • 車でのアクセス:東名高速道路「豊田IC」から約15分
  • 公共交通機関:名鉄「豊田市」駅から徒歩約10分

豊田スタジアム・豊田大橋

4万4千人を収容する国内最大級のサッカースタジアム「豊田スタジアム」は、名古屋グランパスのホームスタジアムです。

年間を通じて行われている「スタジアム見学」は、選手のロッカールームや、インタビューゾーンなどを見学することができる、サッカーファンにはたまらないツアーです。

豊田スタジアムと豊田市街地の間には、建築家黒川紀章による、美しい曲線で未来的なデザインの「豊田大橋」が架かっています。

基本情報

  • 住所:〒471-0016 愛知県豊田市千石町7-2
  • 車でのアクセス:東名高速「豊田IC」から約15分、東海環状自動車道「豊田松平IC」から約10分
  • 公共交通機関:名鉄「豊田市」駅から徒歩約15分

松平郷

松平郷は徳川家の先祖である、松平氏発祥の郷です。松平家の墓所がある「高月院」や「松平城址」など、松平氏ゆかりの場所が多く残されています。

山道を進めば、豊田市を一望できる「松平郷展望テラス」が現れます。天気が良ければ伊勢湾まで望めるという展望テラスで殿様気分を味わってみましょう。

基本情報

  • 住所:〒444-2202 豊田市松平町赤原9-1
  • 車でのアクセス:東海環状自動車道「豊田松平IC」から約15分
  • 公共交通機関:名鉄「豊田市駅」→とよたおいでんバス(大沼行)→「松平郷」下車

豊田市コンサートホール・能楽堂

木のぬくもりを感じるコンサートホールには、バロック様式の大きなパイプオルガンがあり、重厚な音色を奏でます。


能楽堂は安土桃山時代の雰囲気を感じさせる桧の舞台と客席が近く、迫力のある伝統芸能を間近で鑑賞することができます。

基本情報

  • 場所:〒471-0025 愛知県豊田市西町1-200 豊田参合館8階
  • 開館時間:9:00~21:30 月曜定休(祝日を除く)、年末年始休館
  • 車でのアクセス:東名高速道路「豊田インター」から約15分
  • 公共交通機関:愛知環状鉄道「新豊田」駅から徒歩5分、名鉄「豊田市」駅前

豊田市小原和紙のふるさと

小原和紙の技術を守り、伝承していく施設が小原地区にあります。「豊田市和紙のふるさと」は、小原和紙のワークショップができる「和紙工芸体験館」と美術品・芸術作品を展示する「美術館」があります。

同地区では春と秋に四季桜も見られ、小原地区の各所で「四季桜まつり」が開催されます。

基本情報

  • 住所:豊田市永太郎町洞216-1
  • アクセス:おいでんバス「和紙のふるさと」下車すぐ
  • 駐車場:120台 無料
  • TEL:0565-65-2151
  • 営業時間:9:00~16:30
  • 定休日:月曜日及び12月28日~1月4日(月曜日が休日の場合は開館)※四季桜まつり期間中は無休
  • 料金:【和紙工芸体験館】体験による【小原和紙美術館】200円(一般)、150円(中学生以下)

実際に「四季桜まつり」と「豊田市小原和紙のふるさと」へ行ってきました!

【2023年】小原四季桜の見どころ徹底紹介!四季桜と小原和紙に出会う旅

愛知県一の広さをもつ豊田市。トヨタ自動車があり「自動車のまち」として発展を続ける一方、北部や東部では四季折々の美しい自然や文化が根付き、独自の魅力がさまざまで…

豊田市の名産品

豊田市は自動車部品など、ものづくり産業が有名ですが、豊かな自然を生かし、農業も盛んに行われています。豊田市で生産されている下記の農産物から、名産品3つを詳しくご紹介します。

  • 自然薯
  • 春の七草
  • シイタケ
  • スイカ
  • 三州豚

矢作川で育った風味豊かな鮎は、干物や昆布巻きなどの加工品としても人気があります。鮎のシーズンには、つかみ取りした鮎を炭火などで塩焼きにして食べることができます。

トヨタファームのオリジナルブランド豚「三州豚」も豊田市の新しい名産品として注目されています。小麦主体の飼料で育つ三州豚はあっさりした旨味の肉が特徴です。愛知県内外の飲食店で食べることができます。

梨の生産でも有名な豊田市には、ギネスブックに登録された梨があります。「愛宕(あたご)」は平均的な大きさでも1㎏というジャンボ梨。お土産にしたら喜ばれること間違いなしです。

豊田市のご当地グルメとは?

産業が盛んで自然豊かな豊田市ですが、残念ながら今のところ、豊田市”ならでは”と言える「ご当地グルメ」・「名物グルメ」は存在していません。

五平餅などは豊田市で有名な食べ物もありますが、自治体や企業を通して大々的にPRされるご当地グルメが今後出てくることを期待します!

観光と美味しいご当地グルメで豊田市を満喫

都会の便利さと自然の恵みを兼ね備えた街「豊田市」は、観光でも都市と自然の両方を楽しむことができます。
ぜひ豊田市の美しい場所を観光し、美味しいものをたくさん食べて、豊田市を満喫してください!