愛知県の北西部に位置する「小牧市」は、名古屋市に隣接する工業都市です。工場や物流基地が数多く集まっている一方、市内にはさまざまな名所・旧跡も存在しており、観光にも事欠かないエリアとなっています。

本記事では、小牧市の特徴、名産品、観光地情報をお届けします。

小牧市に来たら必ず訪れたい観光スポットをご紹介していきます。

目次

小牧市の特徴・基本情報

  • 【人口】約14万6千人
  • 【面積】62㎢
  • 【市の花】ツツジ
  • 【市の木】タブノキ
  • 【市制施行日】1955年1月1日
  • 【市役所所在地】〒485-8650 愛知県小牧市堀の内3-1
  • 【公式HP】https://www.city.komaki.aichi.jp/

小牧市は愛知県の北西部にある街です。かつては米作りや桃栽培などが盛んな田園都市でしたが、名古屋市と隣接する立地条件や、道路網の整備などに伴い、現在は工業都市へと発展しました。市内には三友工業、住友理工、太平製作所、ホウトクなど多くの企業も進出しています。

また、複数の高速道路が交わる地点にあることから、陸上交通の要衝となっています。年間の製造品出荷額が1兆円を超える工業都市として、名古屋市、刈谷市などとともに名古屋都市圏の中心市に位置づけられています。

市内には、豊臣秀吉と徳川家康の天下分け目の合戦の一つ「小牧・長久手の戦い」の舞台となった小牧山をはじめとして、多数の名所・旧跡も存在します。また、南部には県営名古屋空港(小牧空港)の一部や航空自衛隊小牧基地を抱えています。

小牧市へのアクセス

高速道路は東名高速道路、名神高速道路、中央自動車道、名古屋高速道路などが利用可能です。

市の南部には県営名古屋空港(小牧空港)の一部があり、青森、花巻、山形、新潟、出雲、高知、福岡、熊本の8路線が就航しています。(2023年2月時点)

小牧市のおすすめ観光地3選

 名古屋市に隣接し、観光に訪れやすい小牧市。歴史を感じさせる名所・史跡や土着信仰の神社など、市内にはさまざまな観光スポットが存在しています。

そんな小牧市の厳選おすすめスポットを3つご紹介いたします。

小牧山

小牧山は、かつて織田信長の居城・小牧山城があった標高86mの山です。のちに徳川家康が豊臣陣営と戦った「小牧・長久手の戦い」の舞台としても知られています。現在は山全体が史跡公園として整備されており、当時の井戸跡などを見ることができます。

山頂にある「小牧市歴史館(模擬天守閣)」は1962年(昭和42年)に名古屋市の実業家が市に寄贈したもので、古戦場、土器、祭りについての資料などが多数展示されています。

春にはソメイヨシノ、シダレザクラなど約10種1,150本の桜が咲く名所としても知られ、同時期に開催される「小牧山さくらまつり」では特産品の販売やさまざまなイベントが行われます。

基本情報

メナード美術館

メナード美術館は、日本メナード化粧品創業者の野々川大介氏と、婦人の野々川美寿子氏が中心となり、20数年に渡って収集した美術コレクションを展示・収蔵する目的で建設された美術館です。

モネ、ルノワール、ゴッホ、ロートレック、ピカソ、シャガールなど、世界的に著名な画家による西洋絵画や、横山大観、尾形光琳、岸田劉生、村上華岳などの日本画・日本洋画、さらには版画、彫刻、工芸など約1,500点もの美術品を収蔵しています。

収蔵企画のほか、特別企画展も定期的に行われており、落ち着いた雰囲気のなかでさまざまな作品をじっくり鑑賞することができるスポットとなっています。

館内のミュージアムショップでは、絵葉書、図録、額絵、便箋、ファイルなどのオリジナルグッズを購入することも可能です。

基本情報

  • 住所:〒485-0041 愛知県小牧市小牧5-250
  • 営業時間:10:00~17:00(最終入館は16:30まで)
  • 定休日:月・金曜日(祝休日の場合は直後の平日)・年末年始・展示替等による臨時休館あり
  • アクセス:名鉄小牧線「小牧駅」より徒歩15分
  • 公式HP:https://museum.menard.co.jp/

田縣神社

田縣神社(たがたじんじゃ)は御歳神(みとしのかみ)と玉姫命(たまひめのみこと)を祭神とする神社です。古くから伝わる土着信仰に基づく神社であり、子宝や農業にご利益があると信じられています。

毎年3月15日には性器崇拝の奇祭として知られる「豊年祭」が行われ、子孫繁栄と五穀豊穣が祈願されます。豊年祭は市の無形民俗文化財にも指定されているお祭りで「扁之古祭」とも呼ばれています。

社務所では、子宝守り、安産守りなどのほかに、男性器をかたどった根付守りなども授与(販売)されており、ユニークなお土産として観光客からも人気です。

基本情報

  • 住所:〒485-0004 愛知県小牧市田県町152
  • 営業時間:8:30~17:00
  • アクセス:名鉄小牧線「田県神社前駅」より徒歩約5分
  • 公式HP:http://www.tagatajinja.com/

小牧市の名産品

小牧市の名産品としては、以下が有名です。

  • 名古屋コーチン
  • 米(あいちのかおり)
  • 桃(しのおかの桃)
  • ぶどう(巨峰・シャインマスカット)
  • イチジク
  • 梨(幸水・豊水)
  • 自然薯
  • エビ芋

「名古屋コーチン」は、「名古屋」と名がついていますが、実はその発祥は小牧にあります。明治時代に元尾張藩士の海部壮平(兄)と海部正秀(弟)が、小牧の池之内で誕生させたことが「名古屋コーチン」の始まりです。

日本三大地鶏の1つに数えられ、肉厚で食べ応えのある食感やコクのある旨味が特徴とされています。

その他にも愛知県が全国No.1の生産量を誇るイチジクやもも、ぶどう、梨、自然薯、エビ芋など、農作物の栽培も盛んに行われています。

小牧市のおすすめご当地グルメは?

小牧市には、現在「小牧市ならでは」と呼べるようなご当地グルメは存在しないようです。名古屋コーチンの発祥の地であることや、様々な農作物も盛んに栽培されているため、今後地元食材を活かしたご当地グルメが開発されていくことを期待します!

歴史や文化が豊かな町「小牧市」を堪能しよう

 ここまで、小牧市の基本情報やおすすめの観光スポットを詳しく見てきました。戦国時代には天下分け目の合戦が行われ、今は交通の要衝として工業都市へと発展を遂げた小牧市。名古屋市に隣接していることもあり、都市部からも気軽にアクセスできる小牧市を訪れてみてはいかがでしょうか。