扶桑町は名古屋市へと通勤する人達のベッドタウンとして発展を続けています。その一方で、木曽川を中心とした豊かな自然が残る子育て世代に人気のエリア。
本記事ではそんな扶桑町について、その特徴から基本情報、また観光地から新たなご当地グルメまで一気にご紹介します。自然豊かなベッドタウンだけではない、新たな扶桑町の魅力に気がつくはず!ぜひ最後までご覧ください。
目次
扶桑町の特徴・基本情報
- 【人口】約3.4万人
- 【面積】11.19㎢
- 【町の花】ヒマワリ
- 【町の木】カシ
- 【町制施行日】1952年8月1日
- 【町役所所在地】〒480-0102 愛知県丹羽郡扶桑町大字高雄字天道330
- 【公式HP】https://www.town.fuso.lg.jp/
扶桑町は愛知県の北西部、丹羽郡に属しています。愛知県の中心都市である名古屋市までのアクセスが良好であることから、ベッドタウンとして発展を続けています。
住宅街が広がる一方で田園風景や木曽川といった、豊かな自然が残されていることも特徴といえるでしょう。木曽川の河川敷には公園が整備されており、子育て世代にはありがたい施設として重宝されています。
しかし扶桑町は過去の町長が「扶桑町は何もない。人に例えれば平凡だ。」とも発言しているように、突出した特徴は多くありません。それでも、町長は「平凡だが素直で誠実な人間だ。」と続けているように、町としての機能は素晴らしく、住みやすい環境となっています。
扶桑町へのアクセス方法
名古屋市に勤務する人達のベッドタウンとして発展していることから、アクセス環境は良好となっています。
名古屋からは名鉄犬山線「扶桑駅」まで約30分程度と、観光にも通勤にも丁度いい距離。そして車でも名古屋高速11号小牧線を利用することで、約30分程度でアクセス可能です。
扶桑町のおすすめ観光地3選
扶桑町は過去に町長が「何もなく平凡な町だ。」と表現していますが、観光地としては歴史的な神社仏閣、さらには歴史遺産が点在しています。
こちらではおすすめの観光地として3点、それぞれご紹介します!
前利神社
前利神社は前方後円墳の上部に建っており、創建された時期は不明です。江戸時代には徳川家の信仰を集めており、徳川慶勝自身が参拝するなど格式の高い神社として知られていました。
ご利益は地域、家内安全、子孫繁栄、地域振興などがあるとされており、現在でも多くの地元民が参拝に訪れています。2016年には本殿が火災によって全焼する被害に見舞われ、現在では新しく綺麗な建物になっています。
基本情報
- 住所:〒480-0104 愛知県扶桑町斎藤宮添100−1
- アクセス:
名鉄「扶桑駅」下車 徒歩約15分 - 参考HP:https://yaokami.jp/1233384/
覚王寺
覚王寺は1330年に天台宗の寺院として創建されましたが、1510年に臨済宗に改められました。本堂は1814年に建築されたものが姿を残しており、装飾を控えた「たち」の高い外観を見ることができます。
2005年には本堂、庫裏、大日堂、鐘楼、山門の5つが登録有形文化財に登録されています。敷地は広く、きれいに清掃整備された庭が魅力的であり、散歩しているだけでも心が清められるはずです。
基本情報
- 住所:〒480-0102 愛知県丹羽郡扶桑町大字高雄字南屋敷乙135
- 営業時間:要確認
- アクセス:
名鉄「扶桑駅」下車 徒歩約10分 - 参考HP:https://www.town.fuso.lg.jp/sports/1002076/1002095/1002129/1002130.html
長泉塚古墳
長泉塚古墳は、古墳時代後期に作られたとされる円墳です。東西約21m、南北約24m、高さは約4mと大きく、古墳の周囲をめぐるような形で掘削された溝が存在しています。
現在の扶桑町周囲の領主や権力者などを葬った古墳であると考えられていますが、詳しい内容については現在も分かっていません。
古墳の形状としては二段に重ねられた姿をしており、これは古墳の型としては珍しいとされています。謎が多く、歴史のロマンを感じられるスポットですので、ぜひ一度足を運んでみてください。
基本情報
- 住所:〒480-0102 愛知県丹羽郡扶桑町大字高雄字中屋敷37-1
- アクセス:
名鉄「扶桑駅」下車 徒歩約15分 - 参考HP:https://www.town.fuso.lg.jp/sports/1002076/1002095/1002102/1002121.html
扶桑町の名産品
豊かな自然が残される扶桑町には「守口大根」という名産品が存在しています。これは江戸時代に中国から伝わったもので、お漬物に加工して大名に献上されていました。
大根としては珍しく細長く、2013年には191.7cmの守口大根が世界一長い大根としてギネスに認定されています。扶桑町で作られる守口大根は、全国生産の約7割を占めており、これは豊かな木曽川の恵みの賜物といえます。
世界一細長い守口大根を、ぜひ扶桑町に訪れた際は食べてみてください!
扶桑町のご当地グルメは?
扶桑町のご当地グルメとして目立ったものはありませんが、地元では扶桑町ならではのグルメを盛り上げようという動きもあります。
今回はその中でも「扶桑カレー」をご紹介します。こちらは扶桑町商工会青年部が2012年からプロデュースしているレトルトカレーであり、町内の喫茶店などで販売されています。
扶桑カレー
愛知県の扶桑町商工会青年部がプロデュースするご当地グルメのFacebookページです。
桑町の花であるヒマワリの種と、鶏の手羽先が具材に使われています。手羽先が使われている理由は、扶桑町が属する丹羽(にわ)郡と「ニワトリ」をかけているから。
甘口と辛口の2種類が用意されていて、2019年には累計販売数が1万食を突破。県内の新聞にも度々取り上げられるなど注目度が上がりつつあります。
知れば知るほど面白い扶桑町の魅力を味わおう
扶桑町は過去に町長自らが、「人に例えると平凡だが素直で誠実な人間だ。」と発言しているように、突出した特色は少ないかもしれませんが、知れば知るほど面白い町となっています。
ベッドタウンとして愛知県の経済を誠実に支えると共に、複数の神社仏閣や歴史的な遺産が現在も残されています。さらに、ギネスにも記録された守口大根や、2012年からプロデュースが始まった「扶桑カレー」の存在。扶桑町にはまだまだ隠れた魅力がたくさんあるといえるはず!ぜひ扶桑町に足を運んで、ご自身の目でその魅力を確認してみてください!