愛知県西三河地方の中央に位置する安城市は、市の中心で新幹線の駅を有する都市部と、田園に囲まれた郊外とのバランスが良く、住みやすさでも人気の高い街です。

こちらでは安城市の特徴から観光スポット、名産品などを詳しくご紹介します。「安城市といえばこれ!」という絶品ご当地グルメも必見です!

目次

安城市の基本情報

  • 【人口】約18万8千人(2023年2月時点)
  • 【面積】86.05㎢
  • 【市の花】サルビア
  • 【市の木】クロマツ
  • 【市制施行日】1952年5月5日
  • 【市役所所在地】〒446-8501 愛知県安城市桜町18-23
  • 【公式HP】https://www.city.anjo.aichi.jp

岡崎平野の中央に位置する安城市は、愛知県の他地域に比べて降雨量が少なく、1年を通して気温は高めです。

気候風土に適した農業や、中京工業地帯をけん引する自動車部品製造など、ものづくり産業が盛んなため安定した雇用に恵まれています。

また「地球にやさしい環境都市宣言」や「青少年をすこやかにはぐくむ都市宣言」をしており、環境問題や子育て問題の解消に積極的に取り組んでいます。

安城市の特徴

明治時代に大規模な用水が整備され、日本のデンマークと呼ばれるほど農業先進都市として発展してきた安城市は、中京工業地帯の一角として、現在では農業だけでなく自動車部品の製造でも有名です。

主要幹線道路が整備され他の市へのアクセスがしやすく、路線では市の中心にJR東海道新幹線の駅を有し、愛知観光の基点のひとつとなっています。

環境都市を目指す自治体としても有名で、2022年には環境問題への取り組みが評価され、内閣府の「SDGs未来都市」に選定されています。

安城市へのアクセス

安城市には市内を横断する国道1号線、23号線などの幹線道路が通っており、市内の移動だけでなく、近隣の市からもアクセスしやすいのが特徴です。

市民の移動は主に車を推奨しますが、複数の路線が通っているため、市の内外へは電車でも快適に移動できます。安城市内の路線は下記の通り。

  • 名鉄西尾線
  • 名鉄名古屋本線
  • JR東海道本線
  • JR東海道新幹線

JR東海道新幹線を使えば、三河安城駅から東京までは約2時間、大阪までは約1時間半で行くことができます。

安城市おすすめ観光スポット5選

安城市には、歴史を感じる観光スポットや、全国的にも有名なイベントがあります。安城市のおすすめ観光スポットを厳選して5つご紹介します。

丈山苑(じょうざえん)

江戸時代初期の武士、石川丈山は文人としても名高く、書道や茶の湯にも造詣が深かったといいます。

石川丈山が晩年を過ごした京都の詩仙堂(しせんどう)を、石川の故郷に再現したのが丈山苑です。和風庭園を眺め抹茶をいただけば、贅沢なくつろぎの時間を過ごすことができます。

基本情報

  • 住所:〒444-1221 愛知県安城市和泉町中本郷180-1
  • 開苑時間:9:00~17:00 (入苑16:30まで)月曜定休(祝日を除く)、年末年始休苑
  • 公式HP:http://www.pandp-web.com/jyozan-en

安城七夕まつり

安城七夕まつりは日本三大七夕祭として知られ、毎年8月に開催される大規模なお祭りです。

「願い事、日本一」を合言葉に、見て楽しむだけでなく、短冊に願いをしたためたりして、観光客も参加して楽しめるのが安城七夕まつりの特徴です。

基本情報

  • 開催:毎年8月第1週の金土日3日間
  • 場所:安城駅周辺
  • 事務局:安城商工会議所/〒446-8512 愛知県安城市桜町16-1 
  • 公式HP:https://anjo-tanabata.jp/

ふれあい田んぼアート

安城市では、毎年「ふれあい田んぼアート」というイベントが開催されます。和泉町にある、およそ2500㎡の水田に緑、黄色、黒といった色の苗を植え、鮮やかな絵を描きます。

「生産者と消費者の交流」や「子どもたちの食育」を目的としたこのイベントには、田植えから稲刈りまで3回にわたって参加でき、毎年違った絵柄の田んぼアートが楽しめます。

基本情報

  • 開催:田植え(5月)、鑑賞会(7月)、稲刈り(9月)※要事前申し込み
  • 場所:デンパーク正面ゲートより400mの田んぼ(北梶橋の南)
  • 公式HP:http://www.katch.ne.jp/~nihondanmarku

安城市歴史博物館

安城市歴史博物館では、矢作川流域に起こったさまざまな歴史を知ることができます。古代の貝塚から、安城市が「日本のデンマーク」と呼ばれるようになった近代の歴史までが常設展示されています。

期間限定で開催される特別展や、展示に関連したイベント情報を事前にチェックしていくと、より歴史博物館を満喫できます。

基本情報

  • 場所:〒446-0026 愛知県安城市安城町城堀30
  • 開館時間: 9:00~17:00(入館時間 16:30まで)月曜休館(祝日を除く)、年末年始休館
  • アクセス:JR東海道本線「安城」駅→あんくるバス(川島行)歴史博物館前下車
  • 公式HP:https://ansyobunka.jp

安城産業文化公園デンパーク

デンパークは、デンマークの街並みを再現したテーマパークです。四季折々の花や風景を楽しむことができ、工作やソーセージ作りなどの体験プログラムも充実しています。

風車の広場には長さ55mのローラー滑り台や、国内最大級の木製アスレチックがあり、子どもも楽しめる公園になっています。

【安城市】安城産業文化公園デンパークに行こう!見どころやグルメ・お土産レポート

名古屋駅から電車で30分ほどに位置する「安城産業文化公園デンパーク」。かつて農業先進国として知られ、「日本デンマーク」とも呼ばれた安城市にある花のテーマパーク…

基本情報

  • 場所:〒446-0046 愛知県安城市赤松町梶1 
  • 営業時間:9:30~17:00(入園16:30まで)火曜定休(祝日の場合は翌平日)、平年末年始休園 ※その他メンテナンス休園あり
  • アクセス:JR安城駅→あんくるバス循環線「安城更生病院」下車→あんくるバス南武線または桜井西線「デンパーク」で下車
  • 公式HP:https://denpark.jp/

安城市の名産品

安城市では、豊かな環境の中でさまざまな農産物が生産されています。主な農産物は下記の通りです。

  • 安城和牛
  • 花卉
  • いちじく
  • 小麦

安城市は国内有数の「いちじく」の産地として知られており、青果だけでなくワインやジャムなどの加工品も多く作られています。

また、和牛生産の歴史が愛知県内でもっとも古く、規定の飼育管理のもと肥育した黒毛和牛の肉質3等級以上のものだけが「安城和牛」と呼ばれ、高い評価を得ています。

こういった豊富な農産物のほかにも、安城市には市民に愛されるご当地グルメがあります。

安城のご当地グルメ「北京飯」とは

安城市には、市民であれば誰もが知っているであろうご当地グルメがあります。その名も「北京飯(ペキンハン)」は、安城市で60年以上愛されているソウルフードです。

ふわとろの卵に、揚げたての豚の唐揚げがのせられている北京飯は、ボリューム満点の丼。甘辛い卵の味と、豚肉の風味がご飯に良く合い、一度食べたら病みつきになります。

三河安城本町にある中華料理店「北京本店」で提供されています。

安城観光のあとは特産品やご当地グルメでお腹を満たす

安城市民のソウルフード北京飯は、ふわとろ卵と豚カラがのったボリューム満点でくせになる美味しさの丼です。また、お伝えしてきた通り安城市には観光資源も名産品もたっぷり。

安城市で歴史に触れ、イベントや観光を楽しんだあとは、ぜひ特産品やご当地グルメでお腹を満たしてください。