愛知県は三英傑を輩出し、戦国時代には歴史の舞台にもなった場所が数多くあります。
時代が動いたような古戦場もいくつもありますが、その名残を今も感じられるのはやはりお城ではないでしょうか。

愛知県内にはお城が(跡地を含め)1,000ほどあるとかないとか…。
今回は、愛知のお城巡りしながら、その地域で食べられるご当地グルメもご紹介!

目次

愛知のお城といったら!金鯱が輝く【名古屋城】

写真提供:(公財)名古屋観光コンベンションビューロー

徳川家康名古屋城を築いたのは、関ヶ原の戦いに勝利した後。
1610年、大阪(豊臣氏)を牽制するためにも、現二之丸御殿付近にあり廃城となっていた那古屋城跡に築城を開始。
1612年、名古屋城天守閣が完成しました。

調査員O

2年ほどで名古屋城は完成したんですね!

1945年、太平洋戦争下での名古屋大空襲で名古屋城は焼失します。
その後1959年、市政70周年記念事業としてコンクリート造で再建され、現在は木造での天守復元事業が進められています。
木造復元が実現すると、世界最大級の木造建築物となります。とても楽しみですね!

現在2代目。金ピカの名古屋のシンボル

写真提供:(公財)名古屋観光コンベンションビューロー

名古屋城といえば、金鯱
名古屋城天守閣の上に燦然と輝く、雌雄の鯱(しゃちほこ)は、北側の雄の方が少し大きめに作られているそうです。

「鯱」とは想像上の生き物で、火事になると口から水を出して消してくれる、という伝説もあることから鬼瓦同様に魔除け・守り神として屋根の上に乗せられるようになりました。

調査員O

ちなみに。一番最初に鯱が乗せられたのは、織田信長が築城した安土桃山城だとか。

現在の鯱は、昭和の再建のときにつくられた2代目。
木造の鯱に約44kgもの18金の板を貼ってつくられており、一体あたりの重量約1.4tもあります!

名古屋城基本情報

  • 住所/名古屋市中区本丸1-1
  • 観覧料/大人500円(中学生以下無料)
  • 開園時間/9:00〜16:30
    ※本丸御殿・西の丸御蔵城宝館は16:00まで
  • 休園日/12月29日~31日、1月1日(4日間)
  • 最寄駅/名古屋市営地下鉄名城線「名古屋城駅」より徒歩5分
  • 駐車場/正門前駐車場390台(30分ごと180円)・二之丸東駐車場123台(30分ごと180円)
  • 公式サイト/https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/

名古屋城近くで食べる絶品グルメ「ひつまぶし」

ひつまぶし発祥店とも言われる熱田蓬莱軒のひつまぶし

愛知県では明治初期に日本初の水産試験場が設立され、コイなどと一緒にウナギの養殖がはじまりました。そして、現在では全国第2位を誇るウナギの産地となりました。

そんなうなぎを使ったひつまぶしは、お櫃(ひつ)まぶし(混ぜ)て食べることが、名前の由来と言われています。
また当時、出前には瀬戸焼のどんぶりを使っていましたが、配達時に割れてしまうことから丈夫な木製のお櫃を使うようになりました。

調査員O

そのまま・薬味乗せ・出汁茶漬けと、ひとつの料理で3つの食べ方ができるのもひつまぶしの特徴ですよね!

名古屋で独自の進化を遂げたうなぎ料理「ひつまぶし」をお城巡りのお供にどうぞ!

人気のひつまぶしのお店

しら河 浄心本店

4.0
110
  • ひつまぶし
  • 名古屋市
  • 浄心駅

うなぎのしろむら

4.3
57
  • ひつまぶし
  • 名古屋市
  • 久屋大通駅

ひつまぶしをもっと詳しく

ひつまぶし

鰻は日本人の大好物。一般的に鰻の蒲焼きが食べられるようになったのは江戸時代と言われていますが、古くは室町時代から鰻を蒲焼きにして食べていたことが文献などから分…

出世しすぎて神様にもなっちゃった!?徳川家康が生まれた【岡崎城】

幼少期の竹千代像と天下人となった家康像を配した出世ベンチの向こうの岡崎城

次なる愛知のお城巡りは、岡崎!八丁味噌で有名ですが、ここにもお城があります。
江戸時代最初の将軍である徳川家康が誕生した、岡崎城です。

岡崎城には徳川家康が生まれた日に龍が現れた、という伝説も残っており別名「龍城」とも呼ばれています。
幼少時、今川義元(現静岡県あたり)に人質に出された徳川家康は、桶狭間の戦いで今川義元が戦死すると岡崎に戻り、岡崎城を居城とし基盤を固めました。

岡崎公園では、徳川家康の様々な像を見ることができるんです!何体探せるか、チャレンジしてみてくださいね。

江戸時代に入り徳川家康の死後「東照大権現」として神格化され、それに伴い岡崎城も神聖視されました。歴代の城主は、徳川家ゆかりの大名たちが務めました。
明治の廃城令で取り壊された後、1959年に天守閣が復元されその姿を今に見ることができます。

お城がある岡崎公園内には、竹千代(徳川家康の幼名)が生まれたときの産湯につかったという井戸もあるんですよ。

徳川家康が整備した、東海道の名残を「町」に見る

戦国時代が終わりを迎え江戸時代に入り、徳川家康は東海道の整備に取り掛かります。整備された東海道五十三の宿場の中でも有数の宿場町として岡崎は繁栄します。
地図で岡崎市内を通る東海道を見ると、いくつもの角がありカクカクと曲がっているのがわかります。


これは「二十七曲がり」と呼ばれ、お城の防衛とともに商店をたくさんならべ、直進しにくくすることで人の足を止める役目もあったと言われます。
かつての東海道の風景は八丁味噌のまるや・カクキューの並ぶ通りに見ることができます。

調査員O

岡崎市は今も町のつくりに、岡崎城の城郭の広さを感じられます!

籠田公園近くにある岡崎信用金庫資料館で、そんな二十七曲がりや岡崎城下のお話を詳しく伺うことができました。
学芸員の方は気さくにお話してくださいますので、岡崎城に来たときにはぜひ立ち寄ってみて岡崎のいろいろを聞いてみてください。

詳しく解説している動画もありますので、ぜひご覧ください。

岡崎城基本情報

  • 住所/岡崎市康生町561-1
  • 入館料/大人(中学生以上)300円、小人(5歳以上)150円
  • 開館時間/9:00〜17:30
    ※入館は17:00まで
  • 休館日/12月29日~31日
  • 最寄駅/名鉄本線「東岡崎駅」より徒歩15分
  • 駐車場/岡崎公園駐車場7:00〜22:00(30分150円)※桜まつりなどの繁忙期は30分300円
    24時間営業(22:00〜翌7:00は30分50円)

歴史ある東海道の近くで食べる「岡崎まぜめん」

まぜめんは、しっかりとまぜてからいただきましょう

幕末に書かれた書物「三河美やげ」にも紹介されている、八丁味噌
岡崎市が誇る伝統特産品である八丁味噌を使い、麺のグルメとして新たに誕生したご当地グルメ岡崎まぜめん。定義を満たせば料理のジャンルは問わないため、様々な味を楽しめます。

徳川家康も江戸に拠点を移してからも取り寄せて食べていたという八丁味噌を使った岡崎まぜめん、ぜひご賞味ください。

人気の岡崎まぜめんのお店

萬珍軒 本店

4.8
62
  • 岡崎まぜめん
  • 岡崎市
  • 東岡崎駅

大正庵釜春 本店

4.6
33
  • 岡崎まぜめん
  • 岡崎市
  • 岡崎公園前駅

岡崎まぜめんをもっと詳しく

岡崎まぜめん

岡崎市は愛知県のほぼ中心に位置しており、隣接する豊田市と並んで西三河地域を代表する都市です。 愛知県と言えば味噌カツに代表されるように、味噌をふんだんに使用し…

織田信長が居城とした、黒に朱がかっこいい!【清洲城】

黒に朱が映える清洲城を五条橋から眺める

名古屋城が築かれる前の尾張の中心は、織田信長が拠点とした清須でした。
織田信長は岐阜城に移るまで10年間程、尾張の拠点として清洲城を居城としていました。
1960年の桶狭間の戦いの際には清洲城より出陣し、見事勝利。清洲城が天下統一への第一歩だったとも言えますね(天下統一も夢半ばで潰えてしまいましたが)。

名古屋に清須をお引越し「清須越し」

そして、徳川家康の名古屋城築城に合わせ、清須にあった都市機能を名古屋へと移したのが「清洲越し」です。清洲城は解体され名古屋城の資材とされました。円頓寺の堀川に掛かる五条橋も清須から移築されたものになります。
この清洲越しを機に、清洲城は廃城となりました。というわけで、現在の清洲城も復元されたものとなります。

調査員O

現在の清洲城の五条川を挟んで向かい辺りに、実際の清洲城の城址があり、今は公園となっています。

黒壁に、天守閣にぐるっとめぐらされた回廊の手すりの朱が映えますね!
すぐ近くを新幹線が走っており、関西方面からの往来の際に車窓からその姿を見ることができます。

お城巡りのついでに、武将気分にも浸れるオススメのスポット

清洲城のそばを流れる五条川を渡った対岸にある、おみやげの販売もしている無料休憩所「清洲ふるさとのやかた」の地下に、甲冑工房があります。

清洲城調査の日に予約なく突然行ってしまったのですが、快く見学させてくださいました(団体の見学の場合は予約が必要)

調査員O

甲冑工房の活動は、毎週火・木・土の13時~16時なので見学はこの時間に行きましょう。

甲冑工房はボランティアによる団体で、アルミ板を使いかつてのままの作り方で甲冑をつくっています。
作業場の入り口には、手作りの甲冑がいくつも並んでいます。甲冑の他に火縄銃もあり、特別に持たせてもらえました!

この甲冑は、清洲城内や清須で行われるイベントなどでも着ることができます。

清洲城基本情報

  • 住所/清須市朝日城屋敷1-1
  • 入館料/大人(高校生以上)300円、小人(小学生以上)250円
  • 開館時間/9:00〜16:30
  • 休館日/月曜日、12月29日〜31日※桜の花見期間は開館
  • 最寄駅/JR東海道線「清洲駅」・名鉄本線「新清洲駅」より徒歩15分
  • 駐車場/無料

清洲城の近くで食べられるグルメ「清須からあげまぶし」

うなぎ?いいえ、からあげなんです。信長食堂のからあげまぶし

清須市では2019年に新たなご当地グルメとして、からあげまぶしを開発。
織田信長が清洲城を天下取り(とり)の出発点としたこと、焼き味噌やお茶漬けのルーツと言われる湯漬けを愛好していたことから、清須産の味噌を使った鶏の唐揚げをひつまぶし形式で提供するメニューとなりました。

調査員O

市内7店舗で食べることができ、それぞれのお店独自のからあげまぶしを楽しめます!

清洲城周辺を巡った後は、からあげまぶしを食べて次なるお城巡りのための英気を養うのはいかがでしょう?

からあげまぶし人気のお店

まつ寿司

4.2
58
  • 清須からあげまぶし
  • 清須市
  • 新清洲駅

コーヒーとパンの店 モカ

4.3
62
  • 清須からあげまぶし
  • 清須市
  • 新清洲駅

清須からあげまぶしをもっと詳しく

清須からあげまぶし

「清須からあげまぶし」は愛知県清須市が町おこしのために開発した新ご当地グルメです。味噌ダレでしっかり味つけをしたからあげを、白米の上にたっぷりと乗せたボリュー…

日本最古の現存するお城、激レア!【犬山城】

日本最古の天守の犬山城!

愛知のお城巡りで、個人的に名古屋城よりもオススメのお城があります!城下町での食べ歩きも人気の、犬山城です!!

黒と白のツートンカラー、こじんまりとした印象の犬山城は日本に残る12の現存天守のひとつです。

「現存天守」とは、江戸時代までに建てられ、修復されながら現在まで残っている天守のことです。

https://shirobito.jp/article/395

その中でも、なんと最古の天守ということが判明!日本国内に現存する最古のお城ということですね。

調査員O

最古のお城を見学できちゃうなんて。。。すごいですよね!!

木曽川沿いの小高い山頂に建つ犬山城は、織田信長の叔父によって築かれたと言われています。
その後、戦国時代の中で犬山城の城主は移り変わります。
歴史の授業でも学んだ「小牧・長久手の戦い」では、犬山城の豊臣秀吉小牧山城に陣を構えた徳川家康が睨み合うことになった城です。

最上部の望楼からは濃尾平野を見渡すことができ、遠く小牧山城も望めます(名古屋のビル群の方向です)

犬山城の足元、かつてのままの町割りの城下町を歩く

犬山市は戦火に見舞われておらず、そのためかつてのままの城下町の町割り(区画)が残されています。
商人や職人を集めて栄えた犬山城下町には、鍛冶屋町・魚屋町などの町名にも名残を感じることができます。

犬山市で唯一残る町家(店舗つきの住宅)である旧磯部家住宅は、なんと無料で見学できるんです!
間口は狭く、奥に長いうなぎの寝床のようなつくりになっており、商い→居住区→蔵と奥に進みながらかつての暮らしを見ることができます。

調査員O

調査に訪れたときは端午の節句だったため、五月人形が飾られていました。

入り口にあたる建物の屋根は、かまぼこ状にふくらみをもたせた「起くり屋根(むくりやね)」になっているので、ちょっと横から見てみてくださいね。

お城巡り&まち歩き&食べ歩きの盛りだくさんで疲れた時のちょっとしたリフレッシュにも、ぜひお立ち寄りください!

犬山城基本情報

  • 住所/犬山市犬山北古券65-2
  • 入館料/一般550円、小中学生110円
  • 開館時間/9:00〜17:00
    ※入場は16:30まで
  • 休館日/12月29日〜31日
  • 最寄駅/名鉄本線「犬山駅」より徒歩18分
  • 駐車場/犬山城第1駐車場140台(1時間300円/1日最大1800円)
  • 公式サイト/https://inuyama-castle.jp/

犬山城下のファストフード!?犬山田楽を食べる

昔ながらの豆腐田楽を味わえます

田楽は、串に刺した豆腐に味噌を塗って焼いたグルメ。
串に刺さっているので手も汚れないし、二口くらいで食べられるサイズ感、調理方法の簡単さなどから、江戸時代には庶民のファストフードとして人気だったそう。

調査員O

短気な江戸っ子が、注文してから豆腐に味噌を塗って炙って…が待てずに、茹でる(煮込む)ようになったものが「おでん」の原型になったとも。

全国で広く見られる田楽ですが、犬山城下町でも豆腐田楽を出すお店がいくつもあります。
城下町の風情を今に残す犬山で、江戸時代の町人たちのファストフードを頬張ってみませんか?

犬山田楽 人気のお店

本町茶寮

4.7
76
  • 犬山田楽
  • 犬山市
  • 犬山駅

さくら茶屋

3.9
58
  • 犬山田楽
  • 犬山市
  • 犬山遊園駅

犬山田楽をもっと詳しく

犬山田楽

現存する日本最古の天守を持つ国宝犬山城。その天守を望む犬山市内で、江戸時代から親しまれている名物料理が「田楽」です。 「田楽」自体は日本中で食べられている料理…

愛知の史跡・城跡をめぐりながら、たべまわろう!

ここで紹介した以外にも、愛知県内には城跡・史跡まだまだたくさんあります。
戦国時代に三英傑をはじめ、戦国武将たちが活躍した歴史ある愛知!みなさんも戦国時代の歴史を感じつつ、お城巡りしながらたべまわる…お城めぐりグルメ、「城めグルメ」を楽しんでみてくださいね!

戦国時代が気になってきた方には、古戦場編コラムも公開していますのでぜひご覧ください!!

【愛知の史跡】三英傑ゆかりの古戦場跡地を巡ろう!

以前、愛知県のお城を紹介するコラムを書きましたが、戦国時代の史跡巡りはまだまだあります! 今回は、愛知県が舞台になった三英傑ゆかりの地をめぐります。テストに名…