大治町は名古屋市に隣接していることから、ベッドタウンとしてファミリー層に人気を集めている地域です。しかし町の歴史は古く、歴史的な寺院や名産品を数多く抱える魅力溢れる地域でもあります。

本記事では、そんな大治町の特徴から観光地、さらには名産品などの魅力を一気に紹介します!

ぜひ最後までご覧ください。

目次

大治町の特徴・基本情報

  • 【人口】約3.3万人
  • 【面積】6.59㎢
  • 【町の花】サツキ
  • 【町の木】センダン
  • 【町制施行日】1975年4月1日
  • 【町役所所在地】〒490-1192 愛知県海部郡大治町大字馬島字大門西1-1
  • 【公式HP】https://www.town.oharu.aichi.jp/

大治町は愛知県の西部、尾張地方に含まれる海部(あま)郡に属する町です。愛知県の中心都市である名古屋市の中村区、中川区に接していることから、ベッドタウンとして人気の地域となっています。また、名古屋市水道局の浄水場が町内にあるなど、名古屋市と密接に関係している地域だといえるでしょう。

2000年前後を境に町内の開発が進み、住宅地や大規模マンション建設、それらに伴ったインフラ整備が行われています。そのため決して広くない町域であるにもかかわらず、人口は3万人を超えており、人口密度は東海地方の中でも名古屋市に次ぐ2位に位置しています。

このように、急速に開発が進められていく中で人口も増加している大治町ですが農家の数も多く、様々な農産品が栽培されています。さらに、町の工芸品には扇子の骨組みとなる竹材の「扇骨」があるなど、単なる住宅地ではない側面も持っています。

大治町へのアクセス方法

町内に鉄道は通っていませんが、名古屋市営バスと名鉄バスの交通路が整備されていることから、名古屋市内へのアクセスは良好となっています。大治町の中心部まで、名古屋駅前からバスを利用すれば約30分程度の所要時間で到達できるでしょう。

自動車を利用する場合でも、名古屋から名古屋第二環状自動車道を利用して「大治北IC」、「大治南IC」まで約40分程度でアクセス可能となっています。そのため、名古屋観光のついでに寄ることも容易な地域ですので、時間に余裕がある場合はぜひ足を運んでみてください!

大治町のおすすめ観光地2選

名古屋市のベッドタウンとして2000年以降、急速に開発が進められている大治町ですが、その歴史は古く律令制の成立頃にまで遡ることができます。そのため、町内には様々な歴史的な観光地が存在しています。

こちらでは、その中から特におすすめしたい観光地を2つご紹介します!大治町を訪れた際は、ぜひ足を運んでみてください。

明眼院(みょうげんいん)

明眼院(みょうげんいん)は天台宗の寺院であると同時に、日本最古の眼科専門の医療施設でもあります。

創健は802年にまで遡りますが、眼科治療を始めることになった出来事は1357年とされています。

清眼という人物の夢の中に現れた外国人が、眼病治療のノウハウと眼病に効く霊水の在り処を伝えました。清眼が目を覚ますと、枕元には眼に関する医学書が置かれており、夢で聞いた場所に行くと霊水が湧いていたといいます。以降、眼病患者の為に寺を開放し、眼病治療を始めるようになったのです。

現在では医療行為は行われていませんが、敷地内には江戸時代に患者から寄贈されたと伝わる数多くの茶器や文化財が保管されています。特に、大治町の指定文化財である大日如来像が安置されている旧多宝塔は必見であり、こちらは国の特録有形文化財に登録されています。

全国的にも珍しい歴史遺産ですので、大治町を訪れた際はぜひ行ってみてください!

基本情報

  • 住所:〒490-1141 愛知県海部郡大治町大字馬島字北割114
  • アクセス:
    名古屋市営バス・名鉄バス「大治役場前」下車 徒歩約1分
    名古屋第二環状自動車道「大治北」、「甚目寺南」より約5分
  • 参考HP:https://www.aichi-now.jp/spots/detail/2694/

大治町歴史民俗資料室

こちらは大治町の公民館に入っており、町の文化財が展示されています。町の特産品であった扇骨や、日常的に使用されていた生活用品や農機具を確認できます。町内の小学生などが歴史を学習するための施設になっており、昔の暮らしや道具、遊びなど様々な文化について触れることができます。

また、江戸時代の明眼院が開帳で賑わった様子を描いた絵画の複製や、町内で出土した文化財の結果や出土品などが展示されていることもあります。また、タイミングによっては工作実演がされている場合もありますので、親子揃って楽しめるはずです。

基本情報

  • 住所:〒490-1141 愛知県海部郡大治町馬島北割111-26
  • 営業時間:13時〜16時
  • 営業時間:水・金・土曜日
  • アクセス:名古屋第二環状自動車道「大治北」、「大治南」より約10分
  • 参考HP:https://www.navita.co.jp/s/11086101/

大治町の名産品

大治町は豊かな水と恵まれた土壌を活かして、数多くの農産物が栽培されています。

主食であるお米では「かぶとまい」というブランド米が生産されており、こちらは平成8年からJA海部東のプライベートブランドとして、一定の栽培指針に則った栽培が続けられています。

明治中期から続く「ほうれん草」は、名古屋市という大消費地域に隣接している背景から盛んに栽培されています。露地栽培が中心であり葉肉も厚く、ビタミンや鉄分、カルシウムを豊富に含んだ豊富な栄養が特徴です。

また、日本では1980年から栽培が始まった新しい作物「モロヘイヤ」も、大治町を代表する作物として栽培され続けています。他にも、海部郡で古くから栽培されていた「砂子かぼちゃ」を改良した、「愛知縮緬(ちりめん)かぼちゃ」は、県内の料亭で利用されることもあるなど、大治町を代表する農産物として知られています。

大治町のご当地グルメは何がある?

tabemaroの調査では「ご当地グルメ」と呼べるような、名物メニューは見つけられませんでした。しかし、農作物も豊富な地域である大治町には、ご当地グルメとして発展していきそうな特産品も存在しています。

大治町で栽培されている農産物の中でも「赤しそ」は突出して有名です。愛知県でも有数の生産地になっており、出荷シーズンには畑いっぱいが赤紫色に染まる光景が見られます。

大治町の赤しそは香り豊かで、鮮やかな赤紫が特徴的となっています。主な用途としては、梅干しの色付けや塩漬けなどがあげられます。しかし、近年は「しそジュース」として利用されることも多く、水や炭酸水で割って楽しまれています。

平成23年にはマスコットキャラクターの「はるちゃん」も誕生しており、大治のしそを全国へ向けてアピールし続けています。

「赤しそ」のような地元の名産品を使ったご当地グルメメニューの開発が今後進んでいくと良いですね!

「赤しそ」で赤紫色に染まる圧巻の光景を大治町で満喫

大治町に関する基本情報から観光地、さらには名産品までを一気にお伝えしました。名古屋市からもアクセスしやすい環境にありながら、自然が豊かで様々な農産物が魅力的な地域です。

特に赤しそが出荷される直前の光景は、大治町ならではの風景といえるはず。ぜひ名古屋観光とセットで、訪れることをおすすめします!