愛知県岡崎市は県の中央に位置しており、徳川家康ゆかりのスポットが数多く存在していることで有名な町です。
そんな岡崎市ですが、とあるご当地ラーメンが存在することはご存知でしょうか?その名を「家康らぁめん」といい、天下人徳川家康にちなんだ名称が付けられています。一見するとどのようなラーメンなのか想像し難いかもしれませんね。
こちらでは「家康らぁめん」についての解説から、実際に味わえるおすすめの店舗までを紹介する内容になっています。
ぜひ最後までご覧ください!
目次
新たな岡崎名物「家康らぁめん」とは?
全国には数多くのご当地ラーメンが存在していますが、その中でも特に目を引くネーミングをしている「家康らぁめん」。そんな天下人徳川家康の名を冠したラーメンの正体は、「創作味噌ラーメン」なのです。
「創作味噌って普通の味噌ラーメンと何が違うのかな?」
このような疑問が頭に浮かんだ方もいらっしゃるかもしれません。実はこの「家康らぁめん」、岡崎市内にある複数のラーメン店で展開されているグルメ。そのため各店舗の特色やこだわりを活かした、様々な味噌ラーメンの総称を「家康らぁめん」と呼ぶのです。
ラーメンと言えば醤油、塩、豚骨に並んで味噌があげられる程、スタンダードな種類ですが「家康らぁめん」は通常の味噌ラーメンとは一味違います。
スープを複数の味噌で作ることで奥深い味わいを出しているものや、厚切りチャーシューとニンニクが入ったボリューム満点のラーメン。さらには棒生姜とエビで赤色に染まったラーメンなど、店舗の特色を生かした多種多様な種類が存在しているのです。
グレート家康公「葵」武将隊とのコラボ
創作味噌ラーメンである「家康らぁめん」ですが、なぜ複数の店舗で様々な種類が提供されているのでしょうか?
実はこの「家康らぁめん」、岡崎市の観光PRの部隊であるグレート家康公「葵」武将隊とのコラボグルメなのです。複数人いる武将の中から、徳川家康を除いた7人をイメージして創作されており、それぞれ以下の人物がモチーフになっています。
- 酒井忠次
- 本多忠勝
- 榊原康政
- 井伊直政
- 服部半蔵
- 水野勝成
- 小松姫(忠勝の娘)
上位の4名は徳川家康の側近であり、徳川四天王と呼ばれることもあります。そして以下の3名は、徳川家康にゆかりのある人物から選定されています。
それぞれの人物をイメージして作られている「家康らぁめん」ですので、1店舗だけではなく全店コンプリートしたくなること間違いありません。
戦国観光プロモーションとしてもPR
グレート家康公「葵」武将隊は、三河武士発祥の地と伝わる岡崎において2011年に結成されました。
普段は徳川家康をはじめ徳川四天王、小松姫の6名の中から交代で岡崎公園内を練り歩き、訪れた観光客へおもてなしを行っています。また土日や祝日などの多くの人で賑わう時は、11時と14時に演舞や寸劇、さらには悩み相談コーナーを設けるなど様々な取り組みで岡崎市のPRを実施しているのです。
そして今年、2023年のNHK大河ドラマは徳川家康に焦点を当てた「どうする家康」が放映されています。岡崎だけではなく愛知県全体に注目が集まることが想定される中、「家康らぁめん」はその提供範囲を岡崎市内だけではなく、名古屋市内にまで展開しています。
そのため今年は「家康らぁめん」を多くの人が味わい、全国に認知されるきっかけになるかもしれません。
「家康らぁめん」に使われる八丁味噌について
「家康らぁめん」は岡崎市内にある複数のラーメン店で展開されている、創作味噌ラーメンであることをお伝えしました。そして使用される味噌は、もちろん岡崎市の名産品である「八丁味噌」です。この名称は岡崎城から八町(約800m)程度離れた、八丁村で作られた味噌を「八丁味噌」と呼び始めたことが起源とされています。
八丁味噌の名前は全国的にも有名ですが、実は岡崎市で生産された特定の味噌のみが名乗ることを許されています。そのため岡崎以外で生産された味噌は、正確には「豆味噌」と呼ぶ必要があります。
そんな「八丁味噌」の特徴は最低でも1年、長くて3年という長期熟成。熟成中の腐敗を防ぐために塩分濃度を高めていることから、独自の渋みと旨味が味わえるのです。
数々の愛知グルメを支える調味料
愛知グルメの味付けのイメージで、多くの人が思い浮かべるものといえばやはり「味噌」でしょう。
実際「味噌カツ」や「味噌煮込みうどん」、「味噌おでん」など味噌を使用した名物グルメは数多く存在しています。このような愛知グルメを支える味噌こそが「八丁味噌」なのです。
後に天下統一を達成する徳川家康も、八丁味噌の原型ともいえる「豆味噌」を好んでいたと伝えられており、味噌作りに関連する産業を手厚く保護していたといいます。そして八丁味噌を好んだ家康に取り入ろうと、数多くの大名たちも当時こぞって八丁味噌を使用するようになりました。
このような出来事をきっかけとして、名古屋を始めとした愛知県全体に味噌を使用した食文化が根付いていったといわれています。
八丁味噌の発祥である岡崎市は家康生誕の地
徳川家康は岡崎城内で誕生しました。後に今川義元の人質になったことで、他国で過ごすことになりますが、人質生活後は岡崎城を拠点として天下統一への道のりを歩んでいきました。
食通としても有名な徳川家康ですが、晩年には麦飯や八丁味噌を中心とした身体に良い食生活を送っていたと伝えられます。このように家康が生涯を通して好んだ八丁味噌は、現在も昔ながらの製法で大切に作り続けられているのです。
「家康らぁめん」が楽しめるおすすめ店舗
まるぎん 二号
まるぎん二号
- 家康らぁめん(家康ラーメン)
- 岡崎市
- 西岡崎駅
Shop information
- 店名
- まるぎん二号
- 住所
- 〒444-0938 愛知県岡崎市昭和町下川田1-5
- 最寄駅
- 西岡崎駅
- 電話番号
- 0564-31-8033
- 営業時間
- 11:00〜14:00 17:30〜22:00(L.O.21:50)
- 定休日
- 水曜日
情報は掲載時点の情報です。最新の情報は店舗へお尋ねください。
ばーばら 美合店
ばーばら 美合店
- 家康らぁめん(家康ラーメン)
- 岡崎市
- 美合駅
Shop information
- 店名
- ばーばら 美合店
- 住所
- 〒444-0801 愛知県岡崎市美合新町1-1
- 最寄駅
- 美合駅
- 電話番号
- 0564-64-3884
- 営業時間
- 11:30~14:00(L.O.) 18:00~22:00(L.O.)
- 定休日
- 水曜・木曜日
情報は掲載時点の情報です。最新の情報は店舗へお尋ねください。
天下人にあやかった「家康らぁめん」をぜひ食べてみよう!
岡崎市内にある複数のラーメン店で展開される「家康らぁめん」について解説、おすすめ店舗を紹介しました。「家康らぁめん」は家康に関連する武将や人物をイメージしながらも、各店舗の特徴が活かされた魅力あるラーメンばかりです。
そして使用されている八丁味噌は、愛知グルメ全体をささえる調味料としても有名です。もし岡崎市に徳川家康が誕生していなければ、現在の愛知グルメのイメージはまた異なっていたかもしれません。
天下人家康が好んだ八丁味噌をベースにした、魅力あふれる「家康らぁめん」。ぜひ全店制覇を目指して食べ歩いてみてください!