愛知県には、西尾市の「佐久島」、南知多町の「日間賀島」「篠島」と三河湾に浮かぶ3つの離島があります。

今回は、愛知観光や週末のおでかけに少し足を延ばしていきたい、愛知の離島3島のグルメや見どころを解説。

どこも温暖な気候で過ごしやすく、自然に遊びにグルメと魅力が盛りだくさんです。愛知の離島にぜひ足を運んでみてください♪

目次

魅力がいっぱい!愛知の離島

愛知には、以下の3つの離島があります。

  • 佐久島(西尾市)
  • 日間賀島(南知多町)
  • 篠島(南知多町)

それぞれの島に固有の文化や名物があり、都会では味わえないのんびりとした時間を過ごせるのが魅力。そこでしか味わえないグルメやアクティビティーも充実しており、旅行や休日のおでかけにぴったりなんです。

また、離島というと遠くて不便なイメージがあるかもしれませんが、愛知の離島は実は名古屋からも近く、とっても行きやすいスポット。

調査員F

日間賀島・篠島は名古屋駅から電車と船で約80分、佐久島は名古屋市内から車とフェリーで2時間弱で到着するんですよ♪

佐久島(西尾市)

島中に作品が点在するアートの島を満喫

三河湾のど真ん中に位置する佐久島は、常設だけでも22点と島のいたるところにアート作品が展示され、「アートの島」として知られています。

島内にはスーパーやコンビニはおろか、信号機すらありません。日本の原風景ともいわれる、潮風から建物を守るための工夫から生まれた「黒壁」の街並みも見られます。日常をはなれ、「島時間」を満喫してみましょう!

佐久島へのアクセス

佐久島へは、西尾市の一色さかな広場東側にある乗船場から高速船に乗って向かいます。

のりば付近には無料駐車場(1000台完備)があるほか、名鉄「西尾駅」から1日に5本、のりば前までのバスが出ています。

調査員F

船は佐久島西港→佐久島東港の順番で到着します。アートスポットやまち歩きを楽しむなら西港、民宿や海水浴場に行くなら東港がおすすめですよ。

  • 佐久島渡船の航路:
    一色さかな広場→佐久島西港(20分)
    佐久島西港→佐久島東港(5分)
  • 渡船運賃(片道):大人(中学生以上)830円 小児(小学生)420円 ※未就学児は大人1名につき1名無料

佐久島のおすすめスポット

おひるねハウス

島を代表するアートスポットが「おひるねハウス」。劇場版『名探偵コナン 天空の難破船』にも登場し、一躍有名になりました。

作品には上ることができ、三河湾を眺めることができます。自身もアート作品の一部となって、フォトジェニックな1枚を撮影してみては。

イーストハウス

「おひるねハウス」から海をはさんで対岸に位置する「イーストハウス」。こちらも上にのぼったり、中に入って写真撮影ができる定番のアートスポットです。

2018年にはリニューアルが施され、イーストハウスRebornとなりました。どんな姿に生まれ変わったのかは、現地で確かめてみてください♪

カモメの駐車場

石積み堤防の上に60羽ものカモメがずらりと並んでいるフォトスポット。風の向きによって回転します。

黒壁の西集落

散策の途中で立ち寄りたい、島の観光拠点「弁天サロン」から東側を中心に並ぶ黒壁の集落。潮風から建物を守るためにコールタールを塗った家屋は「三河湾の黒真珠」と呼ばれる独特の景観です。

曲がりくねった細い路地も風情があり、散策にピッタリです。時代を感じる街歩きを楽しんでみてください。

佐久島のおすすめグルメ

佐久島に来たら、ぜひとも味わいたいのがたっぷりうまみをたくわえた大アサリ。とくに大アサリ丼は名物料理となっており、お店によって味付けも違います。いろいろ食べ比べるのも楽しいです♪

佐久島 基本情報

  • 住所:西尾市一色町佐久島
  • 駐車場:一色港周辺に無料駐車場1000台あり
  • 料金:島内散策自由

日間賀島(南知多町)

名古屋から一番近い島で多幸&福(タコ&フグ)めぐり

名古屋から約80分で行くことができ、名古屋から最も近い離島として知られる日間賀島。タコとトラフグの産地としても知られており、「多幸(タコ)」と「福(フグ)」をかけたお土産なども販売されています。

日間賀島へのアクセス

日間賀島へは、南知多町の南端にある師崎港・河和港(美浜町)・伊良湖港(田原市)の3港から高速船でアクセスが可能。

それぞれの港には駐車場があります。名古屋方面からのお越しの場合は師崎港がおすすめですが、7~8月の土日などは特に混雑するので注意が必要です。

公共交通機関を利用する場合は、河和港がおすすめ。名鉄「新名古屋駅」より45分で河和駅に到着し、そこから徒歩5分で河和港に到着します!

調査員F

師崎港からはカーフェリーも運行しています。詳細は名鉄海上観光船のサイトをご覧ください。

  • 定期高速船の航路:
    河和港→日間賀島(20分)
    師崎港→日間賀島(10分)
    伊良湖港→篠島→日間賀島(35分)
  • 渡船運賃(片道):
    【河和港→日間賀島】大人1420円、小人720円
    【師崎港→日間賀島】大人710円、小人360円
    【伊良湖港→日間賀島】大人1420円、小人720円

日間賀島のおすすめスポット

日間賀島は、三河湾に浮かぶ1周約5.5㎞の小さな島。まさにプチトリップにはぴったりです。

恋人ブランコ(ハイジのブランコ)

東港から「サンライズビーチ」に向かった先にある「恋人ブランコ(ハイジのブランコ)」は人気のフォトスポット。高台に丸太のブランコがあり、ゆらゆらと揺れながら海と空の絶景を独り占めすることができます。

西浜海水浴場(サンセットビーチ)

「西浜海水浴場(サンセットビーチ)」では、距離感ゼロでイルカと触れ合うことが可能。エサやり体験などもでき、癒し効果抜群です♪

ほかにも、地元の漁師の船に乗って漁船クルージング(※時期限定)も可能。魚やたこのつかみ取りなどもできますよ。

調査員F

島内の散策には、港で自転車を借りるのがおすすめ。約30分で島内を一周できますよ!(1時間550円~)

日間賀島のおすすめグルメ

日間賀島に来たなら、やはり名物のタコが食べたいところ。日間賀島にはタコを使ったご当地グルメ「日間賀島タコ飯」があります。

日間賀島タコ飯

愛知県の南は太平洋に面しており、知多半島と渥美半島に囲まれた三河湾からは豊富な海産物が獲れることで有名です。 そんな三河湾に浮かぶ、日間賀島という島をご存知で…

栄養豊富な環境で育ったタコが使われたタコ飯はうまみが強く、食べ応えばっちり。tabemaroでもおすすめ店舗を紹介しているので、ぜひ島ランチの参考にしてみてください♪

日間賀島タコ飯の店舗を探す

日間賀島で通年楽しめるタコを、ダシとともにふっくら炊き上げた逸品。磯の香りとタコのうまみがぎゅっと詰まっている。

日間賀島 基本情報

  • 住所:知多郡南知多町日間賀島
  • 駐車場:師崎港駐車場 平面89台/立体104台 ※伊良湖港・河和港にも駐車場あり 公式サイトで確認
    【営業時間】5:00~21:00
    【料金】1時間100円
  • 料金:島内散策自由

篠島(南知多町)

日本の夕陽百選にも選ばれた名所で朝日と夕日に魅せられる

日間賀島から船で10分程度の場所に位置する「篠島(しのじま)」。古くから「東海の松島」と呼ばれ、美しい眺望が魅力の有人島です。「日本の夕陽百選」にも選ばれた夕焼けは一度は見ておきたい絶景です。

海水浴場の近くには民宿が立ち並び、絶景を眺めながら食事がいただけます。日帰りはもちろんですが、宿泊して島を満喫するのもおすすめです。

調査員F

島内は1周約8.2㎞ほどで、1~2時間程度で歩けます。自転車も借りられるので、1周ぐるりとまわってみてください♪

篠島へのアクセス

篠島へは、日間賀島と同様に師崎港(南知多町)、河和港(美浜町)、伊良湖港(田原市)の3港からアクセスが可能です。

公共交通機関を使う場合は、駅からのアクセスが良い河和港がおすすめ。名鉄「新名古屋駅」から名鉄「河和駅」まで約50分、駅から港までは徒歩5分ほどです。

自動車の場合、師崎港がおすすめ。南知多道路「豊丘IC」から13kmほど直進すると師崎港駐車場に到着です。

調査員F

師崎港からはカーフェリーも運行しています。詳細は名鉄会場観光船のサイトをご覧ください。

  • 定期高速船の航路:
    河和港→日間賀島→篠島(30分)
    師崎港→篠島(10分)
    伊良湖港→篠島(25分)
  • 渡船運賃(片道):
    【河和港→篠島】大人1420円、小人720円
    【師崎港→篠島】大人710円、小人360円
    【伊良湖港→篠島】大人1420円、小人720円

篠島のおすすめスポット

島の駅 SHINOJIMA

島の玄関口となるのが珍しい島の駅「島の駅 SHINOJIMA」。

観光船のきっぷ売り場、待合所、観光案内所やお土産ショップに加えて、島内散策に便利なレンタサイクルもあり、島を訪れたら必ず立ち寄りたいスポットです。

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営業時間は9:00~16:00。軽食もいただけるので、腹ごしらえしていくのもいいですね。

篠島サンサンビーチ

篠島海水浴場、またの名を「篠島サンサンビーチ」は透明度の高い海と白砂の砂浜で知られる絶景ビーチ。オンシーズンにはパラソルの貸し出しや近隣の商店で温水シャワーの利用が可能で、海水浴には絶好の場所です。

オフシーズンでも、約800m続く砂浜をのんびり歩いてみてください。景色に癒されること間違いなし!

万葉の丘

島全体を代表する景勝地「万葉の丘」はぜひとも足を運びたいところ。万葉集にはこの地を舞台に詠まれた歌が多く、歌碑も立っています。

木々のトンネルを抜けた先にある展望台から望む夕陽と島の絶景こそ、篠島が「東海の松島」と呼ばれる所以。ぜひ夕暮れどきに足を運んでみてください。あずまやもあり、島を散策するときの休憩ポイントとしても利用できますよ。

太一岬 キラキラ展望台

篠島の最南端に位置する「太一岬 キラキラ展望台」。伊勢神宮の遷宮で下賜された古材を使った鳥居があり、その先には伊勢神宮があることから、神宮の遥拝所として知られています。

日の出どきには、名前の由来にもなったキラキラと輝く伊勢湾が眺められます。お伊勢さんと関係の深いパワースポットで、気持ちいい朝日を浴びたいところです。

篠島のおすすめグルメ

篠島の魅力は美しい景色だけではありません。三河湾と伊勢湾の潮流が混ざる豊かな漁場としても知られており、しらすやフグ、鯛など豊富な海の幸が絶品。

とくに漁獲量がなんと日本No.1のしらす(※漁港単位)は必ず食べておきたいところ。釜茹でや干しシラスなどがいただけるレストランが豊富にあるので、ぜひとれたてしらすを味わってみてください。

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生しらすの時期は4月~12月まで。詳しくは「島の駅SHINOJIMA」内の観光案内所で尋ねてみてください!

篠島 基本情報

  • 住所:南知多町篠島
  • 駐車場:師崎港駐車場 平面89台/立体104台 ※伊良湖港・河和港にも駐車場あり 公式サイトで確認
    【営業時間】5:00~21:00
    【料金】1時間100円
  • 料金:島内散策自由

愛知の離島で「島旅」を楽しもう

いかがでしたでしょうか。今回は、愛知の離島3島の魅力と、楽しみ方をご紹介しました。

行楽シーズンになってくると、都会では味わえないのんびりとした時間が過ごせる「島旅」もいっそう楽しくなってきます。

アクセスも良く簡単にちょっとしたリゾート感覚を味わえる愛知の離島へ、ぜひ足を運んでみてくださいね♪