
ひつまぶしは、下記のセットがお盆にのって提供されることが多く、「お茶碗」と「しゃもじ」も添えられています。
- ひつまぶし
- お吸い物
- 香の物
- 薬味
- だし汁
お盆いっぱいに並んだ器を眺めるだけでワクワクしますが、同時に「どうやって食べるの?」と疑問が浮かぶことでしょう。
そこで今回は、「ひつまぶしを美味しく食べる5つのステップ」をご紹介します。基本の食べ方だけでなく、最近話題の「新しい食べ方」も必見です。
目次
名物ひつまぶしを美味しく食べる!基本の5ステップ
ひつまぶしは、木製のお櫃(ひつ)に炊き立てのご飯が盛られ、その上に短冊切りになった「うなぎの蒲焼き」が敷き詰められた、愛知の名物料理です。
香ばしく焼き上げられたうなぎと、甘辛い醤油だれの香りが食欲をそそります!
食べ方はお店によって多少異なりますが、基本的には下の5つのステップでいただきます。
①ご飯を4分割

まずは、お櫃の中のひつまぶしを「しゃもじ」で十字に切り4分割します。このとき、ご飯と鰻が同じくらいの量になるように分けておくと良いでしょう。
ご飯と蒲焼きは、すべて混ぜるか混ぜないか、お店ごとにスタイルが違うので、おすすめされた方法でいただいてみてください。
お櫃の中で4つに分けたら、まず1/4の量のひつまぶしをお茶碗によそって、一杯目をいただきます。
②まずはそのまま

まず一杯目は、味を変えずにそのままいただきましょう。ひつまぶしのシンプルな美味しさを堪能することができます。
外はパリパリ、中はふっくらと焼き上げられた香ばしい蒲焼きと、甘辛いタレがしみた熱々のご飯に箸が進むこと間違いなしです。
ここで一味変えたい方は、テーブルに据えられている山椒を一振りしてみてください。うなぎの香ばしさとともに、爽やかな香りが口一杯に広がります。
山椒は胃腸の働きを良くする効果があるので、脂が多いうなぎを食べるときにぴったりのスパイスです。
続いての二杯目では、さらに風味を加えていただきます。
③薬味をのせて

二杯目は、薬味を添えていただきましょう。多くの店舗で、下のような薬味が用意されています。
- ネギ
- わさび
- 海苔
- 三つ葉 など
ピリッと辛いネギとわさびは、甘辛い蒲焼きに爽やかなアクセントを加え、海苔の風味は鰻の香りをさらに引き立ててくれます。
三つ葉の風味もコクのあるタレによく合い、どの薬味も甲乙つけがたい味わいで楽しめます。
それぞれの薬味を一口ずつ楽しむもよし、すべての薬味をのせて食べるもよし、お好みにアレンジできるのがひつまぶしの魅力です。
さあ、一杯目とは違った味わいのひつまぶしを楽しんだところで、お待ちかねの三杯目です。
④だし汁をかけて

三杯目は、風味豊かなだし汁をかけていただく「だし茶漬け」です。昆布やかつお節を使って丁寧にとられた出汁をかけたひつまぶしは、さらに深みのある味わいになります。
名古屋の飲食店では、主にかつおやアジ、昆布の合わせだしに酒や塩を加えた出汁が使われることが多く、店ごとに特徴のある「だし茶漬け」を食べることができます。
蒲焼きの甘辛いたれが溶け出したお茶漬けは、まろやかな美味しさでサラサラと食べられ、薬味や香の物とともにいただくと、口の中をさっぱりリセットしながら食べることができます。
最後は気に入った食べ方で〆る
「そのまま」「薬味を添えて」「出汁をかけて」と楽しんできた「ひつまぶし」も、残すところあと一杯になりました。最後は、今までの三杯の中から気に入った食べ方を選びましょう。
四杯目では、出汁ではなく煎茶を使ってお茶漬けにする食べ方も人気があります。蒲焼きの甘さが抑えられてサッパリとした味わいになり、〆にぴったりです。
最近では、下のような「新しい四杯目の食べ方」を提供している店もあり、個性豊かな四杯目のひつまぶしが名古屋中で誕生しています。
- 卵かけ
- とろろかけ
- 梅干し添え
- 塩だれ
愛知名物ひつまぶしを食べよう
ひつまぶしは、お櫃に炊きたてのご飯を盛り、うなぎの蒲焼を贅沢に敷き詰めた愛知の名物料理です。
「そのまま」「薬味を添えて」「だし茶漬けにして」「好きな食べ方で」と、4通りの食べ方で楽しめます。
最近では、「溶き卵」や「とろろ」をかけて食べるスタイルも登場しており、新たなひつまぶしの美味しさに注目が集まっています。