秋の風物詩のひとつとして挙げられるお月見。美しい月を眺めるお月見にぴったりの日といえば十五夜(中秋の名月)です。
調査員F
2024の十五夜は9月17日(火)です!
このコラムでは、十五夜に向けて、愛知県で行われるお月見のイベントをご紹介します。
次第に過ごしやすくなり、月が美しく見える秋の夜長。いつもは意識して見上げることのない空も、たまにはゆっくりと月を眺めてみてはいかがでしょうか。
目次
十五夜とは?中秋の名月との違い
そもそも十五夜とは何を指すのでしょうか。毎年日にちが変わる理由も気になるところですよね。
本来、十五夜には2つの意味があります。ひとつは月の齢の意味合いで、旧暦では満月と定められ、作物に感謝をしていた毎月15日を十五夜と呼びました。
もうひとつは旧暦の8月15日に行われる月見行事を指します。空気が澄む秋の夜には月がきれいに見えるということで、こちらが中秋の名月とも呼ばれるようになりました。一般的にお月見というと、こちらを指すことが多いです。
調査員F
ちなみに、毎年十五夜の日にちが変わる理由は、新暦と旧暦によって日数が異なるため。
名古屋のお月見団子は「しずく型!?」
「お月見団子」と聞くと、どのようなものをイメージするでしょうか。
おそらく、名古屋以外に住んでいる方であれば色は白、形はまんまるで、ピラミッドのように山積みにされているものを思い浮かべるでしょう。
しかし、名古屋で「月見だんご」というと、色は「白・ピンク・茶の3色」、形は「しずく型」のものを指します。これは、名古屋では十五夜を「芋名月」と呼んでおり、里芋を供えていたことに由来して里芋を模した形として生まれたそうです。
名古屋のスーパー等の施設に売っているので、食べたことがない方は一度買ってみてください!お土産にもいいかもしれません。
名古屋近郊では「お月見どろぼう」も開催
月見だんごのほかにも、愛知県、とくに尾張地方で十五夜に行われる変わった風習があります。
その風習が「この日だけは子どもがどろぼうをしても怒られない」という「お月見どろぼう」。子どもがおうちやお菓子屋さんを周ってお菓子やおもちゃをもらいます。
かつては全国的に行われていたそうですが現在は姿を消し、名古屋市・日進市・長久手市といった尾張地方の一部エリアで継続されているそうです。
調査員F
これらのエリアでは、中秋の名月が近づくとスーパーに「お月見どろぼう」特設コーナーが設置されるほど!まさに日本のハロウィンです。
【2024年】愛知のお月見イベント5選
それでは、2024年の十五夜に行われる愛知県のお月見イベントをご紹介します。旅行や撮影にもったりなスポットを取り上げます。主に名古屋エリアを中心としていますが、いくつか名古屋市街のイベントもピックアップしていますので、ぜひ参考にしてくださいね!
お月見どろぼう(名古屋市)
冒頭でも紹介した、中秋の名月に子どもたちがお供えものを盗んでもいいという風習から始まった「お月見どろぼう」。
愛知県内では限られた地域でしか行われていませんが、名古屋市の北区周辺では地元商店街が中心となってまち歩きイベントとして復活しました!今年で3回目となる名古屋の「お月見どろぼう」は、地域一帯で行う「和製ハロウィン」として盛り上がりを見せています。
参加のルールは以下の通り。
- あるいてまわること。
- ポスターがはってあるおみせや、おうちをさがそう。
- げんきに「おつきみどろぼうです」と、いおう。
- おそなえものは、ひとつだけもらうこと。
- とちゅうでおかしをたべたら、ごみはもちかえること
会場は約30か所と昨年の1.5倍に増え、飲食店からお寺、保育園などさまざまなお店が参加。街の魅力も再発見できる「お月見どろぼう」、ぜひ足を運んでみてください。
お月見どろぼう 詳細情報
- 場所:名古屋市北区、西区、東区の一部
- 対象:小学生以下のお子さん
- 開催日:2024年9月21日(土)
月を掬う 徳川園 観月会(名古屋市)
名古屋市にある日本庭園、徳川園では9月29日と9月30日の2日間にわたり、お月見イベント「月を掬う観月会」が開催されます。
期間中は、閉園時間が3時間延長され、特別な夜間の日本庭園に入れます。庭園では、美しい池泉回遊式庭園の龍仙湖に月見飾りを乗せた和舟が浮かびます。
ライトアップされた夜の日本庭園で、感動するようなお月見を楽しんでみてください。子ども向けにお菓子が配られるイベント「ちびっこ お月見どろぼう」なども開催されますよ。
月を掬う 徳川園 観月会 詳細情報
- 会場:徳川園
- 住所:名古屋市東区徳川町1001
- アクセス:JR中央本線「大曽根駅」より徒歩10分
- 開催日:2024年9月18日(水)・19日(木)
- 開催時間:9:30~20:30(入園は20:00まで)
- 入場料:一般・大高生300円
白鳥庭園 秋露祭(名古屋市)
白鳥庭園(しろとりていえん)は、名古屋市にある東海地方最大級の日本庭園。紅葉の名所としても知られています。源流から大海まで「水の物語」がテーマになった庭園があり、季節を問わず深山幽谷の雰囲気の中で自然の営みを感じられます。
心地よい秋風が流れる9月末~10月頭に行われる「秋露祭」では、中秋の名月をゆったり眺めるために夜間開園が開催。
月を見るために方角まで考えて建てられた茶室でお月見をする「観月茶会」や、お月様とお星様を一緒に観察する「星空観察会」、美濃和紙あかりアートと竹行灯が路地を照らす「観月路地飾り」など、みどころたくさんです。
白鳥庭園 秋露祭 詳細情報
- 会場:白鳥庭園
- 住所:名古屋市熱田区熱田西町2-5
- アクセス:名古屋市営地下鉄名城線「熱田神宮西駅」より徒歩約10分
- 開催日:2024年9月10日(火)~23日(月祝)
- 開園時間:
【9月10日(火)~23日(月休)】9:00~17:00(入園は16:30まで)
【9月14日(土)~16日(月祝)】9:00~21:30(入園は21:00まで)
【9月17日(火)】18:00~21:30(入園は21:00まで) - 入場料:大人 300円 / 市内在住65歳以上 100円※ 中学生以下無料。
デンパーク 仲秋のあかり祭り(安城市)
安城市にある花のテーマパーク「安城産業文化公園デンパーク」でも例年通り十五夜のイベントが開催。
「仲秋のあかり祭り」期間中は開園時間が21:00まで延長され、3000本もの竹あかりに竹灯篭、ランタンなどが園内を彩ります。LEDランタンのフォトスポットも登場するので、SNS映えする写真を撮ってみるのも◎。
竹あかりが幻想的な雰囲気を醸し出すなか、和太鼓や三味線などの情緒あふれるステージイベントも実施予定です!秋風が吹く夜のデンパークを満喫してみては。
デンパーク 仲秋のあかり祭り 詳細情報
- 会場:安城産業文化公園デンパーク
- 住所:安城市赤松町梶1
- 開催日:2024年9月14日(土)~16日(月祝)、21日(土)~23日(月振)
- 開園時間:
【営業時間】9:30~21:00(入園は20:30まで)
【点灯時間】18:00~(雨天・強風時はキャンドルへの点灯中止) - 入場料:大人 300円 / 市内在住65歳以上 100円※ 中学生以下無料。
真清田神社 観月祭(一宮市)
一宮市にある真清田神社は、尾張の国で最初に参拝する「一の宮」ということで、由緒ある神社として知られています。
毎年中秋の名月に行われる「観月祭」は、十五夜(旧暦の8月15日)に作物への感謝を込めて団子やススキを供える儀式に由来したもの。戦後神社の復興を願い始まったものといわれています。
当日は募集していた預選歌が神前にて披露されるほか、琴の演奏などもあります。料金無料で観覧できるため、興味がある方はのぞいてみるといいかもしれません。尾張一宮駅から神社までは、のんびり月を眺めながら歩くにはちょうどいい距離ですよ。
真清田神社 観月祭 詳細情報
- 会場:真清田神社 本殿
- 住所:一宮市真清田1-2-1
- 開催日:2024年9月17日(火)
- 開園時間:18:00~
- 入場料:観覧無料
こまき信長 夢夜会2024(小牧市)
小牧市にある史跡・小牧山は織田信長が城を築き、天下統一への一歩を踏み出したゆかりの地。
中秋の名月が見られる9月なかばに開催される「こまき信長 夢夜会」では、洒落者(しゃれもの)と称された信長が愛した風流なおもてなしで信長に招かれた客人の気分が味わえます。月を見ながら、舞踏・ライトアップ・ワインなどを楽しんでみてください。
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浴衣など和装で来場した方には先着100名限定で抹茶と和菓子がいただける呈茶券がプレゼントされますよ!
こまき信長 夢夜会2024 詳細情報
- 会場:小牧山史跡公園
- 住所:小牧市堀の内1-1
- アクセス:名鉄「小牧駅」より徒歩約15分
- 開催日:2024年9月21日(土) ※ 雨天決行
- 開催時間:15:00~22:00
- 入場料:入場無料
十五夜は愛知でお月見を楽しもう!
いかがでしたでしょうか。今回は、愛知で十五夜に楽しめるオススメのイベントを紹介しました。この機会に、普段は見上げない夜空をゆっくり見上げ、お月見を楽しんでみてはいかがでしょうか。