愛知県名古屋市のご当地グルメとして多くの支持を集めるひつまぶし。観光に来たら「絶対食べたい!」という方も多いですよね。ひつまぶしは、下記のセットがお盆にのって提供されることが多く「お茶碗」と「しゃもじ」も添えられています。

  • ひつまぶし
  • お吸い物
  • 香の物
  • 薬味
  • お茶、もしくは出汁

「どうやって食べるの?」という疑問がよく聞かれます。そのままうな丼としていただくことも可能ですが、ひつまぶしには王道の食べ方があります。さまざまな味の変化と自分の好みを見つけるのが楽しいです。

そこで今回は、「ひつまぶしを美味しく食べる5つのステップ」をご紹介します。

Ayu

基本の食べ方だけでなく、最近話題の「新しい食べ方」も必見です。

名古屋名物「ひつまぶし」の名店13選!一度は行きたい人気のお店を厳選

名古屋に来たら一度は味わいたい名物グルメ「ひつまぶし」。数ある名古屋のご当地グルメ「名古屋めし」の中でも代表格として知られていますね。 今回は、名古屋市内で食…

目次

そもそも「ひつまぶし」とは?名前の由来と発祥

ひつまぶしという名前は、ご飯を盛る木製の器「お櫃(ひつ)」に、細かく刻んだうなぎの蒲焼きを「まぶす」ことに由来するといわれています。「ひまつぶし(暇つぶし)」と読み間違えられがちですが、まったくの別物なんです。

発祥には諸説ありますが、有力とされるのが明治6年創業の老舗「あつた蓬莱軒」説。出前で使う陶器の丼が割れやすかったことから、割れにくい木のお櫃に数人前をまとめて入れて届けるようになり、うなぎを刻んでご飯に混ぜ、取り分けやすくしたのが始まりと伝えられています。ほかにも名古屋の「いば昇」説や、三重県津市発祥説などがあり、ルーツをたどるのも面白いところ。

ちなみに、ひらがな表記の「ひつまぶし」はあつた蓬莱軒の登録商標(昭和62年登録)。いまでは名古屋を代表する名物として、市内の多くのうなぎ店で提供されています。

ひつまぶしの食べ方・基本の5ステップ

ひつまぶしは、木製のおひつに炊き立てのご飯が盛られ、その上に短冊切りになった「うなぎの蒲焼き」が敷き詰められた、名古屋のご当地グルメです。

先に結論からお伝えすると、ひつまぶしの食べ方は次の5ステップが基本です。

  1. しゃもじでご飯を十字に4等分する
  2. 1杯目はそのまま食べる
  3. 2杯目は薬味(ネギ・わさび・海苔)をのせる
  4. 3杯目はお茶または出汁をかけてお茶漬けにする
  5. 4杯目は好きな食べ方で〆る

1.ご飯を4分割

まずはおひつ内でしゃもじを使って4等分します。

まずは、お櫃の中のひつまぶしを「しゃもじ」で十字に切り4分割します。このとき、ごはんと鰻が同じくらいの量になるように分けておくと良いでしょう。

おひつの中で4つに分けたら、まず1/4の量のひつまぶしをお茶碗によそって、1杯目をいただきます。

そもそもなぜ4等分するのかというと、1杯ずつ食べ方を変えて、4通りの味を楽しむためです。ご飯とうなぎが偏らないよう均等に分けておくことで、最後の1杯まで美味しくいただけますよ。

Ayu

「全部混ぜてしまっていいの?」と迷う方も多いですが、実はマナー違反ではありません。最初にしっかり混ぜるスタイルを勧めるお店もあれば、混ぜずに提供するお店もあり、正解はひとつではないんです。迷ったらお店の方に聞いてみるのが一番です。

2.まずはそのまま

まずはそのままうな丼として味わいます!

まず1杯目は、味を変えずにそのままいただきましょう。ひつまぶしのシンプルな美味しさを堪能することができます。外はパリパリ、中はふっくらと焼き上げられた香ばしい蒲焼きと、甘辛いタレがしみた熱々のご飯に箸が進むこと間違いなし。

ここで一味変えたい方は、テーブルに据えられている山椒を一振りしてみてください。うなぎの香ばしさとともに、爽やかな香りが口一杯に広がります。

Ayu

山椒は胃腸の働きを良くする効果があるので、脂が多いうなぎを食べるときにぴったりのスパイスです。

続いての2杯目では、さらに風味を加えていただきます。

3.薬味をのせて

セットで付いている薬味を入れて楽しみます。

2杯目は、薬味を添えていただきましょう。多くの店舗で、下のような薬味が用意されています。薬味もお店によって少し異なりますが、定番かつ王道はこの3点セット。

  • ネギ
  • わさび
  • 海苔

ピリッと辛いネギとわさびは、甘辛い蒲焼きに爽やかなアクセントを加え、海苔の風味は鰻の香りをさらに引き立ててくれます。

それぞれの薬味を一口ずつ楽しむもよし、すべての薬味をのせて食べるもよし、お好みにアレンジできるのがひつまぶしの魅力です。

さあ、1杯目とは違った味わいのひつまぶしを楽しんだところで、お待ちかねの3杯目です。

4.お茶漬けにして

お茶もしくは出汁でお茶漬けにします。どちらかはお店によって異なります。

3杯目は、お茶、もしくは出汁をかけて食べるお茶漬けです。

蒲焼きの甘辛いたれが溶け出したお茶漬けは、まろやかな美味しさでサラサラと食べられ、薬味や香の物とともにいただくと、口の中をさっぱりリセットしながら食べることができます。

かけるのがお茶か出汁かはお店によって異なります。伝統的なスタイルはお茶とされますが、近年は旨味の効いた出汁を用意するお店も多く、どちらも正解。両方選べるお店なら、飲み比べてみるのも楽しいですよ。

5.最後は好きな食べ方で〆る

「そのまま」「薬味を添えて」「お茶漬けにして」と楽しんできた「ひつまぶし」も、残すところあと一杯になりました。最後は、今までの3杯の中から気に入った食べ方を選びましょう。

Ayu

出汁が出てきたお店で、お茶をお願いして四杯目を違うタイプのお茶漬けにして食べることもあります。

名古屋でも新しい4杯目の食べ方!

基本の食べ方が定着している一方で、最近の名古屋では「4杯目」に新しい提案をするお店が増えています。定番の3杯を楽しんだあと、最後の1杯で意外な変化球を味わえるのが嬉しいところ。

うなぎのしろむらで提供される卵かけの4杯目

たとえば東区の「うなぎのしろむら」では、卵をかけていただく4杯目を提案。うなぎの香ばしさに卵のコクが加わり、まろやかな味わいに変化します。

  • 卵かけ
  • とろろかけ
  • 梅干し添え
  • 塩だれ

ほかにも名古屋のうなぎ店では、すりおろした「とろろ」をかけてふわふわ食感を楽しむスタイル、酸味でうなぎの脂をさっぱりさせる「梅干し」添え、ニンニクの効いた「塩だれ」など、個性豊かな4杯目が続々と誕生しています。お店選びの際に「4杯目に何があるか」をチェックしてみると、ひつまぶしがもっと楽しくなりますよ。

ひつまぶしの食べ方に関するよくある質問

最後に、ひつまぶしの食べ方に関するよくある質問にお答えします。

Q. ひつまぶしの正しい食べ方・順番は?

A. ①ご飯を4等分 ②1杯目はそのまま ③2杯目は薬味をのせて ④3杯目はお茶漬けにして ⑤4杯目は好きな食べ方で〆る、の5ステップが基本です。お店によって細かい流儀は異なりますが、この順番なら間違いありません。

Q. ひつまぶしの3杯目の食べ方は?

A. 3杯目はお茶または出汁をかけて食べる「お茶漬け」です。うなぎの脂とタレがさっぱりと流れ、1〜2杯目とは違ったまろやかな美味しさを楽しめます。

Q. ご飯とうなぎは混ぜる?混ぜない?

A. お店によって異なり、どちらもマナー違反ではありません。最初に全体をしっかり混ぜるスタイルを勧めるお店もあれば、混ぜずに4等分するお店もあります。迷ったらお店の方に聞いてみましょう。

Q. お茶漬けはお茶と出汁のどちらが正解?

A. どちらも正解です。伝統的にはお茶とされますが、近年は出汁を用意するお店も多くあります。両方選べるお店では、3杯目と4杯目で飲み比べるのもおすすめです。

Q. なぜご飯を4等分するの?

A. 1杯ずつ食べ方を変えて、4通りの味を楽しむためです。ご飯とうなぎが均等になるよう、しゃもじで十字に分けるのがコツです。

Q. ひつまぶしの名前の由来は?「ひまつぶし」とは違う?

A. 木の器「お櫃(ひつ)」にうなぎを「まぶす」ことが語源といわれています。「ひまつぶし」と間違えやすいですが別物です。ひらがなの「ひつまぶし」は老舗・あつた蓬莱軒の登録商標でもあります。

Q. ひつまぶしはいつ食べる?

A. 名古屋では一年を通して食べられますが、特に人気が高まるのが夏の「土用の丑の日」。ランチ・ディナーどちらでも提供するお店がほとんどです。人気店は行列必至なので、時間に余裕を持って訪れるのがおすすめです。

名古屋名物・ひつまぶしを食べよう

ひつまぶしは、お櫃に炊きたてのご飯を盛り、うなぎの蒲焼を贅沢に敷き詰めた愛知の名物料理です。

「そのまま」「薬味を添えて」「茶漬けにして」「好きな食べ方で〆る」と、四通りの食べ方で楽しめます。最近では、「溶き卵」や「とろろ」をかけて食べるスタイルも登場しており、新たなひつまぶしの美味しさに注目が集まっています。

ぜひ、自分だけのひつまぶしの楽しみ方を見つけてみてください。