非日常的な魅力を放つ作品や、日常にありふれたものの存在を問い直す作品などを見ることができ、独特な空気を放つ美術館。美術館での美術鑑賞にはそこでしか味わえない魅力が詰まっています。

今回は、名古屋市内にある美術館を6選ご紹介。2025年開催の展覧会情報やチケット情報なども多数紹介しています。どれもユニークで、きっとまだ見ぬ新しい美術の魅力に出会えるはずです。

目次

【伏見】名古屋市美術館

黒川紀章の建築が知られる名古屋の中心の美術館

「名古屋市美術館」は、名古屋のど真ん中、伏見の白川公園にある美術館。公園内には世界一大きいプラネタリウムで知られる名古屋市科学館もあります。

展示は収蔵品中心の「常設展」と、個人やあるテーマに着目した「特別展」。郷土ゆかりの作家から、モディリアーニなどエコール・ド・パリの作家、草間彌生など現代美術作家の作品まで、幅広く収蔵展示しています。

建物の設計は、名古屋市出身の名建築家・黒川紀章によるもの。随所に日本の伝統的手法と色彩が盛り込まれ、さらに名古屋城の石垣や木曽川の風景など、物語性のある記号も組み込まれています。

調査員O

ミュージアムショップではここでしか手に入らないオリジナルグッズや世界のアートグッズを購入できます!

名古屋市美術館 基本情報

  • 住所:名古屋市中区栄二丁目17番25号(芸術と科学の杜・白川公園内)
  • アクセス:地下鉄東山線「伏見駅」より徒歩5分
  • 駐車場:周辺コインパーキングを利用
  • 電話:052-212-0001
  • 開館時間:9:30~17:00(入場は16:30まで)毎週金曜日は~20:00まで(入場は19:30まで、祝日の場合は除く)
  • 休館日:月曜日(祝日の場合は直後の平日)、年末年始、臨時休館あり
  • 入場料:[常設展]一般300円、大・高生200円、中学生以下無料

【栄】愛知県美術館

近現代のさまざまなアートに出会う

こちらも名古屋のど真ん中、栄のオアシス21に隣接する美術館「愛知県美術館」。愛知芸術文化センターの施設10階にあり、近現代の日本画や洋画、彫刻、版画などさまざまな分野の作品に出会えるのが魅力です。

近代洋画の先駆者である高橋由一や黒田清輝など、明治期に注目された洋画から、ゴーギャンやピカソ、マティスといった世界の美術動向まで、ワクワクする美術の旅へ出かけてみてください。

愛知県美術館 基本情報

  • 住所:名古屋市東区東桜1-13-2 愛知芸術文化センター10階
  • アクセス:地下鉄名城線「栄駅」より徒歩3分
  • 駐車場:有料駐車場あり(アートパーク東海)
  • 電話:052-971-5511
  • 開館時間:10:00~18:00(金曜日は20:00まで) ※ 入館は閉館時間30分前まで
  • 休館日:月曜日(祝日の場合は直後の平日)、年末年始、臨時休館あり
  • 入場料:【企画展】展覧会により異なる【コレクション展】一般500円 高大生300円 中学生以下無料

【大曽根】徳川美術館

名古屋の歴史息づく尾張徳川家の名品を所蔵

大曽根にある「徳川美術館」は、実に名古屋らしいラインナップを楽しむことが可能。徳川家康公の遺品を中心に、尾張徳川家初代義直以下代々の大名道具を約1万件ほど収蔵。

そのほかにも「源氏物語絵巻」をはじめとした多数の国宝・重要文化財が良い保存状態で残されています。建物自体が国の有形文化財に登録されている美術館、ぜひ足を運んでみてください。

徳川美術館 基本情報

  • 住所:名古屋市東区徳川町1017
  • アクセス:JR中央線「大曽根」駅南出口より徒歩10分
  • 駐車場:有料駐車場あり 普通車25分毎100円
  • 電話:052-935-6262
  • 開館時間:10:00~17:00 (入館は16:30まで)
  • 休館日:月曜日(祝日の場合は直後の平日)、年末年始、臨時休館あり
  • 入場料:一般1,400円、大・高生 700円、中学生以下 500円

【矢場町】松坂屋美術館

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: IMG_9947-1700x956.jpg

名古屋PARCOやラシックなど、ショッピングに事欠かない矢場町。なかでも名鉄百貨店も閉館が決まり、名古屋では3つとなった百貨店のうちのひとつ「松坂屋」には美術館もあります。

松坂屋名古屋店の南館7階にある松坂屋美術館では収蔵品はなく、絵画・工芸からポップカルチャーまで、ユニークで質の高い企画展を常時開催しています。

調査員O

ショッピングのついでに立ち寄りやすい美術館。その時限定のオリジナルグッズが買えるミュージアムショップも魅力です。

松坂屋美術館 基本情報

  • 住所:名古屋市中区栄3-16-1 松坂屋名古屋店 南館7階
  • アクセス:市営地下鉄「矢場町」駅直結
  • 駐車場:松坂屋駐車場を利用(5,000円以上買い物で1時間無料)
  • 電話:052-251-1111
  • 休館日:松坂屋休業日
  • 料金:企画展により異なる

【新栄町】ヤマザキマザック美術館

フランス美術史を一望できる美術館

新栄町にある「ヤマザキマザック美術館」では、ヤマザキマザック株式会社の創立者・山崎照幸が蒐集した18世紀~20世紀のフランス美術や、アール・ヌーヴォー期のガラスや家具などのコレクションが収蔵されています。

18世紀のロココ芸術から20世紀の印象派、エコール・ド・パリまでフランス美術300年の流れを一望できるコレクションは一見の価値ありです。

調査員O

音声ガイドによる解説サービスやレストラン・カフェなども充実。休日のおでかけやデートにもおすすめ◎

ヤマザキマザック美術館 基本情報

  • 住所:名古屋市東区葵1-19-30
  • アクセス:地下鉄東山線「新栄町」駅1番出口直結
  • 駐車場:有料駐車場あり 30分200円
  • 電話番号:052-937-3737
  • 営業時間:10:00~17:30(入館は17:00まで) ※土日は17:00まで
  • 休館日:月曜日(祝日の場合はその翌平日)、年末年始、展示替期間
  • 料金:
    【所蔵作品展】一般1,000円、小中学生500円 小学生未満無料
    【企画展】企画展により異なる

【池下】古川美術館(分館 爲三郎記念館)

数寄屋建築とアートを一緒に楽しむ

池下にある「古川美術館」は、初代館長の故古川爲三郎が長年にわたって収集してきた美術品を私蔵するだけでなく多くの人に楽しんでもらいたい、という想いから開館した美術館。

所蔵品は近代日本画を中心とした油彩画・陶磁器・工芸品など約2800点。所蔵品の展示に伴う美術講演会やワークショップなども開催しています。

調査員O

邸内には数寄屋カフェがあり、爲三郎遺愛の品や美しい日本庭園を眺めながらお抹茶やコーヒー、季節の和菓子などをいただけます。ほっとひと息つくカフェ利用のみもおすすめです。

古川美術館(分館 爲三郎記念館) 基本情報

  • 住所:名古屋市千種区池下町2-50
  • アクセス:地下鉄東山線「池下駅」1番出口より徒歩3分
  • 駐車場:無料駐車場あり 普通車10台
  • 電話:052-763-1991
  • 営業時間:10:00~17:00(最終入館16:30)
  • 休館日:月曜日(祝日の場合はその翌平日)、年末年始、展示替期間
  • 料金:
    【古川美術館・分館爲三郎記念館共通】一般1,000円~、高大生500円~、中学生以下無料
    【古川美術館単発】800円~
    【爲三郎記念館単発】500円~
    ※展覧会によって料金が変動します。