秋の夜、ふと見上げた空に大きな月が浮かんでいると、それだけで少し得した気分になりますよね。2026年の十五夜は9月25日(金)。しかもその直前の9月19日〜23日は11年ぶりの5連休で、愛知県内では庭園の夜間開園や竹あかりのイベントが立て続けに開かれます。

この記事では、名古屋市内から知多・西三河・奥三河まで、2026年に行ける愛知のお月見イベント7つを開催日順にまとめました。名古屋ならではの「しずく型」の月見だんごや、子どもが主役の「お月見どろぼう」の話も添えています。

目次

2026年の十五夜(中秋の名月)は9月25日(金)

2026年の中秋の名月は9月25日(金)です。国立天文台によると、満月になるのはその2日後の9月27日1時49分。中秋の名月と満月の日付がずれること自体はよくあるものの、2日もずれるのは少し珍しいのだそう。

裏を返せば、25日の名月から27日の満月まで3日続けてまん丸に近い月を眺められるということ。金曜・土曜・日曜という日並びも味方してくれます。愛知県内のお月見イベントもこの3日間に集中しているので、予定は組みやすいはずですよ。

呼び名2026年の日付ここがポイント
十五夜(中秋の名月)9/25(金)愛知のお月見イベントが集中
十六夜(いざよい)9/26(土)白鳥庭園で星空観察会
満月9/27(日)1時49分に満月。いちばん丸い月
十三夜(後の月)10/23(金)十五夜とセットで見ると縁起がよいとされる

※日付は国立天文台の公表データにもとづきます。

十五夜・中秋の名月・芋名月はどう違う?

十五夜はもともと旧暦の毎月15日の夜を指す言葉で、そのうち旧暦8月15日の月だけを特別に「中秋の名月」と呼びます。空気が澄んで月がいちばん美しく見える季節だから、というのが理由。毎年日付が動くのは、旧暦と新暦で1年の長さが違うためです。

もうひとつの呼び名が「芋名月」。里芋の収穫期と重なることから、月見だんごと一緒に里芋をお供えする風習が各地に残っていて、後ほど紹介する名古屋の月見だんごの形にもその名残があるといわれています。

【2026年】愛知のお月見イベント6選

ここからは、2026年の秋に愛知県内で楽しめるお月見・観月イベントを開催日順に紹介します。庭園の夜間開園、竹あかりの祭り、神社の竹灯籠、高原の星空観察と、雰囲気はそれぞれまったく違うので、誰と行くかで選んでみて。

イベント名開催日開催地料金
天空のLIGHT FESTIVAL8/13〜10/24名古屋市中村区1,000円〜
白鳥庭園「秋露祭」9/15〜10/25名古屋市熱田区300円
こまき信長夢夜会20269/19小牧市無料
仲秋のあかり祭9/19〜23・26・27安城市700円
月を掬う 徳川園観月会9/22・23名古屋市東区300円
亀崎「お月見の会」9/25〜27半田市無料

※開催日は2026年。曜日は省いています。
※料金は大人1名の入場・入園料です。天空のLIGHT FESTIVALのみ平日1,000円/土日祝1,200円。呈茶・飲食・体験は別途かかります。
※白鳥庭園の夜間開園(〜21時半)は9/25〜27の3日間のみ。天空のLIGHT FESTIVALは11〜22時の通常営業時間内です。
※日程・料金・内容は変更になる場合があります。おでかけ前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。

天空のLIGHT FESTIVAL(名古屋市中村区)

名古屋駅直結、地上約220mの屋外展望台スカイプロムナードで開かれている光のイベント。8月13日(木)から10月24日(土)までと会期が長いので、十五夜の前後どこに行っても間に合うのが最大の強みです。

屋根のない吹き抜けの展望回廊なので、街の夜景と月を同じ視界に入れて眺められます。46階から44階へ下りていく通路には竹灯りが並び、足元をやわらかく照らしてくれる演出も。ビルの谷間ではなく空のど真ん中で月を見る、というちょっと贅沢な体験ができます。

最終入場は21時30分。仕事帰りや食事のあとにふらっと立ち寄れる時間設定なので、平日の十五夜当日(9月25日・金)に行きたい人にはいちばん現実的な選択肢かもしれません。小学生は土日祝が無料になるので、家族連れは週末を狙うのもアリ。

天空のLIGHT FESTIVAL 詳細情報

  • 開催期間:2026年8月13日(木)〜10月24日(土)
  • 開催時間:11:00〜22:30(最終入場22:00)
  • 場所:ミッドランド スクエア オフィス棟 44〜46階 屋外展望台スカイプロムナード
  • 住所:〒450-6242 名古屋市中村区名駅4-7-1
  • アクセス:各線「名古屋」駅より徒歩約5分/オフィス棟1Fのシャトルエレベーターで42Fへ
  • 料金:大人(18歳以上)平日1,000円・土日祝1,200円、中高生/シニア(65歳以上)平日500円・土日祝600円、小学生 平日300円・土日祝無料

白鳥庭園「秋露祭」・観月茶会(名古屋市熱田区)

名古屋でお月見といえば、まず名前が挙がるのが熱田区の白鳥庭園。東海地方の地形をモチーフにした池泉回遊式庭園で、2026年は9月15日(火)から10月25日(日)まで「秋露祭」を開催します。

いちばんの見どころは、中秋の名月にあわせた9月25日(金)〜27日(日)の夜間開園。閉園が21時30分まで延び、園内には美濃和紙のあかりアートと竹行灯を使った「観月路地飾り」がともります。水面に映る灯りと月をひとつの景色として眺められるのは、この3日間だけ。

茶室で開かれる「観月茶会」も3日連続で、日ごとに趣向が変わるのが面白いところ。25日は5,000円の「中秋の席」、26日と27日はそれぞれ1,000円の「十六夜の席」「満月の席」が用意されています。26日の19時からは常夜燈広場で星空観察会もあるので、月だけでなく秋の星まで楽しみたい人はこの日を。各席とも定員があるので、狙っている席があれば早めに確認しておくと安心です。

白鳥庭園「秋露祭」 詳細情報

  • 開催期間:2026年9月15日(火)〜10月25日(日)
  • 開催時間:9:00〜17:00(入園は16:30まで)※9月25日〜27日は21:30まで開園(17:00より正門のみ、入園は21:00まで)
  • 場所:白鳥庭園
  • 住所:〒456-0036 名古屋市熱田区熱田西町2-5
  • アクセス:地下鉄名城線「熱田神宮西」駅より徒歩約10分
  • 料金:大人300円、市内在住65歳以上100円、中学生以下無料 ※10月18日は名古屋まつりのため入園無料

こまき信長夢夜会2026(小牧市)

織田信長が最初に城を築いた小牧山を舞台に、9月19日(土)の1日だけ開かれる夜のイベント。15時から22時までという長丁場で、日が落ちるにつれて空気が変わっていくのを丸ごと味わえます。

2026年のテーマは信長の秋の夜の再現。タンゴやピアノ、ジャズの舞台パフォーマンスに、小牧山のライトアップ、抹茶と和菓子をいただける野点、そしてグルメエリアが並びます。洒落者と称された信長らしい、和と洋が入り混じった構成が小牧ならでは。

5連休の初日にあたるので、夕方から出かけて夜まで、というプランが組みやすいのも嬉しいところ。名鉄小牧線「小牧駅」からは14時30分〜22時30分に無料シャトルバスが約10分間隔で走ります。車の場合は小牧市役所の駐車場が無料で294台分あるので、家族連れでも動きやすいですよ。

こまき信長夢夜会2026 詳細情報

  • 開催日:2026年9月19日(土)
  • 開催時間:15:00〜22:00
  • 場所:小牧山史跡公園
  • 住所:〒485-0046 小牧市堀の内
  • アクセス:名鉄小牧線「小牧駅」より無料シャトルバス約10分(14:30〜22:30、約10分間隔)/名鉄バス「小牧市役所前」下車すぐ/東名高速「小牧IC」より約5分
  • 駐車場:小牧市役所駐車場(無料・294台)、小牧山北駐車場(有料・50台)
  • 料金:入場無料 ※呈茶・飲食は別途。最新情報は小牧市公式サイトでご確認ください

デンパーク「仲秋のあかり祭」(安城市)

安城市の安城産業文化公園デンパークで開かれる、竹あかりの祭り。2026年は9月19日(土)〜23日(水・祝)の5連休と、26日(土)・27日(日)の全7日間。夜間営業で21時まで園内を歩けます。

灯りがともるのは18時ごろから。約2,500本の竹あかりが園路を埋めつくし、そこにキャンドルのピラミッド、和傘を吊るした光の道、提灯通りが加わります。2026年は七色に煌めく竹のスクリーンが初登場するとのことで、写真好きにはたまらない仕掛けが増えました。

大道芸や津軽三味線のステージ、ナイトバブルショー、ナイトヨガと、夜のプログラムが充実しているのもこのイベントの特徴。ただ月を眺めるだけでなく、しっかり遊んで帰れます。無料駐車場が約1,000台分あるので、西三河や名古屋南部から車で向かうならかなり行きやすい部類。荒天時は点灯が中止になるので、出発前に天気とお知らせのチェックを忘れずに。

デンパーク「仲秋のあかり祭」 詳細情報

  • 開催日:2026年9月19日(土)・20日(日)・21日(月・祝)・22日(火・祝)・23日(水・祝)・26日(土)・27日(日)
  • 開催時間:9:30〜21:00 ※あかり点灯は18:00ごろより
  • 場所:安城産業文化公園デンパーク
  • 住所:〒446-0046 安城市赤松町梶1番地
  • 料金:大人700円、小中学生300円、小学生未満無料
  • 駐車場:無料(乗用車約1,000台)

月を掬う 徳川園観月会(名古屋市東区)

尾張徳川家ゆかりの大名庭園を、夜だけ特別に開放する2日間限定のイベント。2026年は9月22日(火・祝)と23日(水・祝)に開催されます。閉園が20時30分まで延長され、園の中心にある龍仙湖には月見飾りを乗せた和舟が浮かびます。

ライトアップされた水面に、舟と月が二重に映り込む。この景色こそが徳川園の秋の名物です。園内には滝や渓流もあるので、灯りに照らされた木々を眺めながらゆっくり一周するだけでも満足感がありますよ。

クラシック音楽会や甘味処の出店、子ども向けの「ちびっこお月見どろぼう」など、当日限定の催しも用意される予定。入園料が一般300円のままというのも良心的で、この価格でこの夜景はかなりお得です。JR・地下鉄「大曽根」駅から歩けるので、車を置いてお酒と一緒に、という楽しみ方もできます。

なお十五夜当日の9月25日(金)は通常開園に戻るので、夜の徳川園を目当てにするなら22日・23日を狙ってくださいね。

月を掬う 徳川園観月会 詳細情報

  • 開催日:2026年9月22日(火・祝)・23日(水・祝)
  • 開催時間:9:30〜20:30(入園は20:00まで)
  • 場所:徳川園
  • 住所:〒461-0023 名古屋市東区徳川町1001
  • アクセス:JR中央線「大曽根」駅南出口より徒歩約10分
  • 料金:一般(高校生以上)300円、名古屋市在住65歳以上100円、中学生以下無料

亀崎「お月見の会」(半田市)

ユネスコ無形文化遺産の亀崎潮干祭で知られる、半田市亀崎町の神前神社。ここで11回目を迎えるのが、地元の人たちの手で続いてきた「お月見の会」です。2026年は9月25日(金)・26日(土)・27日(日)の3日間、つまり十五夜から満月までをまるごとカバーする日程で開かれます。

境内と外苑に並ぶのは、地域の人が手づくりした竹灯籠。17時30分から21時30分まで倭灯りがともり、18時から21時が鑑賞会の時間です。土曜と日曜には子ども向けの遊びコーナーやキッチンカーの出店、演奏も加わって、一気にお祭りらしい賑わいに。

派手さで勝負するイベントではありません。それでも、竹の筒からもれる小さな灯りが境内をぽつぽつと照らしていく光景は、名古屋のライトアップとはまったく違う静けさがあります。短歌や俳句の募集もあるので、参加する側として関わってみるのも面白いかも。

亀崎「お月見の会」 詳細情報

  • 開催日:2026年9月25日(金)・26日(土)・27日(日)
  • 開催時間:13:00〜21:30 ※倭灯りライトアップ17:30〜21:30、鑑賞会18:00〜21:00
  • 場所:神前神社 境内・外苑
  • 住所:愛知県半田市亀崎町2-92
  • アクセス:JR武豊線「亀崎」駅より徒歩約10分
  • 料金:無料 ※飲食・体験は別途。最新情報は主催者の公式発表でご確認ください

愛知の子どもが主役「お月見どろぼう」とは

全国的に見ると珍しい風習が、愛知にはまだ残っています。それが「お月見どろぼう」。十五夜の夜に子どもたちが近所を回り、お供えのお菓子をもらって歩くという、和製ハロウィンのような行事です。

もとをたどれば五穀豊穣を願う風習で、この日ばかりは子どもがお供え物を持っていってもいい、とされてきました。子どもは神様の使いだから、というのがその理由。今も続いているのは日進市、東郷町、長久手市、名古屋市の一部、設楽町など、主に尾張エリアです。

近年は玄関先にお菓子を置いて「おつきみどろぼうさん、ひとつずつもっていってね」と貼り紙をするスタイルが定着してきました。9月に入るとスーパーに特設コーナーが立つのも、この地域ならではの光景。参加するときは交通ルールとあいさつだけはしっかり、と地域のサイトでも呼びかけられています。

イベントとして体験してみたいなら、徳川園の観月会で開かれる「ちびっこお月見どろぼう」がおすすめ。日進市の旧市川家住宅でも例年開催されているので、2026年の日程は各公式サイトでチェックしてみて。

名古屋の月見だんごは「しずく型」!3色の理由

お月見といえば、白くて丸い団子をピラミッド状に積み上げた絵が浮かぶ人が多いはず。ところが名古屋の月見だんごは、まったく違います。

白・ピンク・茶の3色で、形は細長いしずく型。9月に入ると和菓子店やスーパーの店頭にずらりと並びます。この形は里芋を模したものといわれていて、十五夜を「芋名月」と呼び、里芋をお供えしてきた文化の名残とされています。

他県から引っ越してきた人が最初に驚くのがこの月見だんご、という話もよく聞きます。丸い団子で育った人にとっては衝撃の見た目ですが、食べればちゃんと素朴でおいしいおだんご。せっかくの十五夜なので、名古屋のスタイルで月を待つのも一興です。

お月見に出かける前にチェックしておきたいこと

夜のイベントならではの注意点をいくつか。まず服装です。9月下旬の夜は思っている以上に冷え込みます。名古屋市内でも夜は20度前後まで下がるので、羽織るものは必須です。

次に入園の締切時間。夜間開園のイベントは「閉園時間」と「入園受付の終了時間」が30分ほどずれていることがほとんどです。白鳥庭園も徳川園も入園は閉園の30分前まで。ぎりぎりに着くと入れないので、余裕を持って向かってくださいね。

そして天気。竹あかり系のイベントは荒天時に点灯が中止になることがあります。当日の午後に公式サイトやSNSを確認するクセをつけておくと安心です。月そのものを目当てにするなら、雲の様子も気にかけておいて。

よくある質問

Q. 2026年の十五夜(中秋の名月)はいつですか?

A. 2026年の中秋の名月は9月25日(金)です。ただし満月になるのは2日後の9月27日1時49分で、名月と満月の日付が2日ずれます。25日から27日にかけて、3日続けてまん丸に近い月を楽しめます。

Q. 十五夜当日(9月25日)に行ける愛知のお月見イベントは?

A. 白鳥庭園の秋露祭(9月25日〜27日は21時30分まで夜間開園)、半田市の亀崎「お月見の会」(9月25日〜27日)、名古屋駅のスカイプロムナードで開催中の天空のLIGHT FESTIVALの3つです。徳川園の観月会は9月22日・23日の開催なので日程にご注意ください。

Q. 無料で楽しめるお月見イベントはありますか?

A. 小牧市の「こまき信長夢夜会2026」(9月19日)は参加無料です。5連休の初日にあたるので、はしごは難しいものの予定は立てやすいですよ。

Q. 名古屋の月見だんごはなぜしずく型なのですか?

A. 里芋を模した形といわれています。十五夜には「芋名月」という別名があり、里芋の収穫を祝って里芋をお供えする風習がありました。名古屋の月見だんごは白・ピンク・茶の3色が定番で、9月になると和菓子店やスーパーに並びます。

Q. お月見どろぼうは愛知のどこで行われていますか?

A. 日進市、東郷町、長久手市、名古屋市の一部、設楽町など、主に尾張エリアで続いています。イベントとして参加したい場合は、徳川園の観月会内で開かれる「ちびっこお月見どろぼう」が確実です。

2026年の十五夜は、愛知で月を見上げて

普段は見上げることのない夜空も、月を目当てに出かけると急に特別なものに見えてきます。2026年は9月19日からの5連休と、25日からの十五夜〜満月が続けてやってくる、お月見にはこれ以上ない当たり年。庭園でしっとり過ごすのも、竹あかりの中を歩くのも、高原で寝転んで星ごと眺めるのも、全部この秋の愛知で叶います。お気に入りの一夜を見つけてみてくださいね。