愛知県常滑市は、「やきもののまち」としての深い歴史と、「空の玄関口」としての未来的な魅力が共存する、訪れる人を飽きさせない町です。名古屋から電車で約30分というアクセスの良さも手伝って、日帰りでも十分に楽しめます。

この記事では、そんな常滑の魅力を余すところなく体験できる定番から穴場までのおすすめ観光スポット9選をご紹介。

歴史的な散歩道を歩く、夕日を背に飛び立つ飛行機を眺める、自分だけのアート作品を作る、地元のグルメに舌鼓を打つ・・ここでしか味わえない体験をぜひ楽しんでみて。

目次

中部国際空港セントレア

単なる交通ハブではなく、それ自体が一大観光地となっているのが「中部国際空港セントレア」です。飛行機に乗らなくても、誰もが心躍る体験が待っています。

特に訪れたいのが、ターミナルビル4階にある屋外展望デッキ「スカイデッキ」です。滑走路に向かって約300mも突き出しており、飛行機との距離もわずか300mという近さ。轟音とともに離着陸する機体の迫力は、ここでしか味わえません。朝日に輝く機体、伊勢湾に沈む夕日を背景にした翼のシルエット、そして無数の灯火が幻想的な夜の滑走路と、時間帯によって全く異なる感動的な風景が広がります。

また、4階の商業エリア「スカイタウン」はグルメの宝庫。日本の風情が漂う「ちょうちん横丁」と、ヨーロッパの街並みを模した「レンガ通り」に分かれており、散策するだけでも楽しい空間です。ひつまぶしの名店「まるや本店」や、みそかつで知られる「みそかつ矢場とん」といった名古屋めしの代表格はもちろん、「世界の山ちゃん」や「コメダ珈琲店」など、愛知を代表する味が集結しています。

中部国際空港セントレア 基本情報

  • 住所:常滑市セントレア1-1
  • アクセス:名鉄空港線「中部国際空港」駅直結
  • 駐車場:有料駐車場あり (セントレア駐車場を利用)
  • 営業時間:【スカイデッキ】7:00~21:30 (※変動の場合あり), 商業施設は店舗により異なる
  • 定休日:無休
  • 料金:入場無料

フライト・オブ・ドリームズ

セントレアに隣接する「フライトオブドリームズ」は、飛行機好きならずとも誰もが興奮する空のテーマパークです。この施設の主役は、なんと世界で初めて製造されたボーイング787型機の初号機(ZA001)。歴史的にも非常に価値のある実機が、圧倒的な迫力で展示されています。

翼の下を歩いたり、コックピットを見学したりと、普段は決してできない距離で飛行機を体感できるのが最大の魅力。「展示エリア」では、映像やパネルを通じて飛行機が飛ぶ仕組みや空港の仕事について楽しく学べます。また、0歳から12歳までを対象とした「キッズエリア」では、本物の飛行機のすぐそばでのびのびと遊ぶことができ、家族連れにはたまらない空間です。

館内の商業エリア「シアトルテラス」は、ボーイング社創業の地であるシアトルの街並みを再現。アメリカンな雰囲気のレストランやショップが並び、ボーイング787を眺めながら食事やショッピングを楽しめます。特に、日本初出店のクラフトビールレストラン「THE PIKE BREWING RESTAURANT & CRAFT BEER BAR」は、本場の味と雰囲気を満喫できるのでおすすめです。

フライト・オブ・ドリームズ 基本情報

  • 住所:常滑市セントレア1-1 (中部国際空港内)
  • アクセス:名鉄「中部国際空港」駅から徒歩約5分
  • 駐車場:有料駐車場あり (セントレア駐車場P3が最寄り)
  • 営業時間:フライトパーク 10:00~17:00, シアトルテラス 10:00~18:30 (※店舗により異なる)
  • 定休日:無休
  • 料金:入場無料 (※一部有料コンテンツあり)

りんくうビーチ

常滑ならではの絶景を求めるなら、「りんくうビーチ」は外せません。東海地区最大級、長さ約630mを誇るこの人工ビーチの魅力は、何と言ってもそのロケーションにあります。

目の前にはセントレアの滑走路が広がり、伊勢湾に沈む美しい夕日と、次々と離着陸する飛行機が織りなす光景は、まさに圧巻の一言。自然の雄大さとテクノロジーの躍動感が見事に融合したこの景色は、「日本の夕陽百選」にも選ばれており、最高のフォトジェニックスポットとして多くの人々を魅了しています。

夏には海水浴やバーベキューで賑わい、友人や家族とアクティブに過ごすのに最適です。また、近隣には大型商業施設「イオンモール常滑」もあり、ショッピングや食事と合わせて一日中楽しむことができます。穏やかな波音を聞きながら、ただゆっくりと空と海を眺めるだけでも、心洗われる贅沢な時間を過ごせるでしょう。

りんくうビーチ 基本情報

  • 住所:常滑市りんくう町2丁目
  • アクセス:名鉄空港線「りんくう常滑」駅から徒歩約10分
  • 駐車場:有料駐車場あり (4月~10月: 1,000円/回, 11月~3月: 500円/回 ※30分以内無料)
  • 営業時間:散策自由 (駐車場は5:00~22:00)
  • 定休日:無休
  • 料金:無料

常滑やきもの散歩道

土管坂

常滑観光のハイライトであり、最も象徴的な場所が「常滑やきもの散歩道」です。日本六古窯に数えられた常滑焼がかつて栄えていた昭和初期当時の風情が残っており、かつての窯元や工場が遺したレンガ造りの煙突や黒い板塀が独特の雰囲気を醸し出しています。

散策の目玉は、なんといっても「土管坂」。坂道の両脇の壁が明治期の土管と昭和初期の焼酎瓶でびっしりと埋め尽くされた光景は、他では決して見ることができません。足元には滑り止めとして土管を焼く際に使われた「ケサワ」という道具が敷き詰められており、まさに焼き物の町ならではの工夫と歴史を感じさせます。

散策には主に2つのモデルコースが設定されていて、初めての方には土管坂や現存する登窯としては日本最大級の「登窯(陶榮窯)」など、見どころを約60分で巡るAコース(1.6km)がおすすめです。より深く常滑を知りたい方は、ミュージアムなども含むBコース(4km、約2.5時間)に挑戦するのも良いですね!散策のスタート地点である「常滑市陶磁器会館」でマップを手に入れてから歩き始めるのが定番です。

常滑やきもの散歩道 基本情報

  • 住所:常滑市栄町3-8 (常滑市陶磁器会館を起点とする)
  • アクセス:名鉄「常滑」駅から徒歩約5~10分
  • 駐車場:有料駐車場あり (陶磁器会館駐車場: 500円/回, やきもの散歩道駐車場: 300円/8時間など)
  • 営業時間:散策自由 (各店舗・施設は要確認)
  • 定休日:無休 (各店舗・施設は要確認)
  • 料金:無料 (各施設への入場は別途)

とこなめ招き猫通り・とこにゃん

巨大招き猫「とこにゃん」

常滑駅とやきもの散歩道を結ぶ道すがら、突如現れる巨大な猫に誰もが驚かされるでしょう。ここは「とこなめ招き猫通り」、日本一の招き猫生産地である常滑のシンボルロードです。

通りのハイライトは、高さ3.8m、幅6.3mもの巨大な招き猫「とこにゃん」。壁の上からひょっこりと顔を出し、まるで町全体を見守っているかのような愛らしい姿は、絶好の写真撮影スポットとして大人気。名鉄常滑駅のホームや電車内からも確認できます。

また通りのコンクリート壁には、地元の陶芸作家39名が制作した、それぞれ異なる「ご利益」を持つ陶製招き猫がずらりと並んでいます。健康祈願や夫婦円満など、自分の願いに合った猫を探しながら歩くのも楽しみの一つ。

調査員F

本物そっくりに作られた11体の猫のオブジェも隠れており、遊び心あふれる演出でより楽しい散策ができます!

とこなめ招き猫通り 基本情報

  • 住所:常滑市栄町2丁目地内
  • アクセス:名鉄「常滑」駅から徒歩約5分
  • 駐車場:周辺の有料駐車場を利用
  • 営業時間:見学自由
  • 定休日:無休
  • 料金:無料

INAXライブミュージアム

やきものの魅力を「見る」だけでなく、「触れて、学び、創る」ことができる体験・体感型ミュージアムが「INAXライブミュージアム」です。緑豊かな敷地内に複数の施設が点在し、土とやきものが織りなす奥深い世界へと誘います。

「世界のタイル博物館」では、古代エジプトでピラミッドの装飾に使われた世界最古のタイルや、息をのむほど美しいイスラーム建築のドーム天井など、世界中から集められた貴重な装飾タイルのコレクションが見られます。

国の登録有形文化財でもある「窯のある広場・資料館」では、大正時代に建てられた土管工場が保存されており、窯焚きの様子を再現したプロジェクションマッピングは臨場感たっぷりです。

タイル絵付け体験

豊富なものづくり体験ができるのも必見ポイント。「土・どろんこ館」で開催される「光るどろだんごづくり」は、土の球体を磨き上げてピカピカにする作業に大人も子供も夢中になれると大人気。さらに「陶楽工房」では、色とりどりのタイルを使ったモザイクアート体験やタイルへの絵付けなど、自分だけのオリジナル陶芸作品を作ることができます。

INAXライブミュージアム 基本情報

  • 住所:常滑市奥栄町1-130
  • アクセス:名鉄「常滑」駅から知多バス「INAXライブミュージアム前」下車すぐ / 知多横断道路「常滑IC」から車で約7分
  • 駐車場:無料駐車場あり (乗用車80台)
  • 営業時間:10:00~17:00 (入館は16:30まで)
  • 定休日:水曜日 (祝日の場合は開館)、年末年始
  • 料金:共通入館料 一般700円、高・大学生500円、小・中学生200円 (※体験は別途料金)

めんたいパークとこなめ

明太子の老舗「かねふく」が運営する、日本でも珍しい明太子専門のテーマパークです。入場無料で気軽に立ち寄れるこの施設は、「見て、学んで、味わえる」楽しさが満載です。

ガラス越しに見学できる無料の明太子工場では、原料のスケソウダラの卵が製品になるまでの工程を間近で見ることができ、社会科見学気分を味わえます。併設の「めんたいミュージアム」では、明太子の親であるスケソウダラの生態について学ぶこともできます。

明太ソフトクリーム

しかし、最大の魅力はやはりフードコートと直売店。フードコートでは、できたての明太子がたっぷり入った「ジャンボおにぎり」や、甘じょっぱさがクセになる「明太ソフトクリーム」など、ここでしか食べられない限定グルメが楽しめます。

直売店では、工場できたてならではの新鮮な生明太子をはじめ、多彩な関連商品を購入可能。家族連れには、滑り台などのキッズコーナーも嬉しいポイントです。

めんたいパークとこなめ 基本情報

  • 住所:常滑市りんくう町1-25-4
  • アクセス:名鉄「常滑」駅から徒歩約10分 / 知多横断道路「りんくうIC」から車で約2分
  • 駐車場:無料駐車場あり (400台)
  • 営業時間:平日 9:30~17:30, 土日祝 9:00~18:00
  • 定休日:年中無休
  • 料金:入場無料

小脇公園

家族でのんびりとした一日を過ごしたいなら、海沿いの農業公園「小脇公園」がおすすめです。広々とした芝生広場はピクニックに最適で、春には桜が咲き誇るお花見スポットとしても人気があります。

この公園の大きな魅力は、手ぶらでも楽しめるバーベキュー施設。屋根付きのため天候を気にすることなく、ガス式で火おこしの手間も不要です。食材を持ち込むことも、セットメニューを注文することも可能で、気軽にアウトドア気分を満喫できます。

また、農業公園ならではの収穫体験も楽しみの一つ。季節に応じて、さつまいも掘りやイチジク狩りなどを体験でき、子どもたちにとって貴重な食育の機会となるでしょう。海へと続く散策路や、ブランコ、ジャングルジムなどの遊具もあり、自然の中で思いきり体を動かしてリフレッシュできます。

小脇公園 基本情報

  • 住所:常滑市坂井字小脇10
  • アクセス:知多半島道路「武豊IC」から車で約7分
  • 駐車場:無料駐車場あり
  • 営業時間:9:00~17:00 (BBQ施設は4月~10月は21:00まで)
  • 定休日:月曜日 (祝日の場合は翌日)、年末年始
  • 料金:入園無料 (※BBQ施設や農業体験は有料・要予約)

大蔵餅

昭和26年創業の老舗甘味処「大蔵餅」は、地元民から観光客まで、多くの人に愛される名店です。散策で疲れた体を癒すのに、これ以上ないほど最適な立ち寄りスポットと言えるでしょう。

看板商品は、店名にもなっている「大蔵餅」。なめらかなこし餡と、つきたてのような柔らかいお餅の組み合わせは、シンプルながらも奥深い味わいで、長年愛され続けるのも納得の美味しさです。

そのほかにも、LIXILとコラボしたユニークな「トイレの最中」は、常滑らしいお土産として話の種になること間違いなしです。

大蔵餅 基本情報

  • 住所:常滑市鯉江本町2-2-1
  • アクセス:名鉄「多屋」駅から徒歩約5分, 「常滑」駅から徒歩約8分
  • 駐車場:無料駐車場あり
  • 営業時間:9:00~19:00 (甘味処は10:00~L.O.18:00) ※季節・曜日により変動あり
  • 定休日:月曜日 (祝日の場合は営業、翌火曜休み)

常滑の風情あふれる観光スポットをたべまわろう

歴史情緒あふれるやきものの小径から、未来へ飛び立つ飛行機を望む絶景ビーチまで、常滑は訪れるたびに新しい顔を見せてくれる魅力的な町です。古いものと新しいものが自然に溶け合い、独自の文化を育んできたこの場所には、心を豊かにする風景や体験、そして美味しい出会いが待っています。

この記事を参考に、ぜひあなただけの常滑旅行を計画してみてください。歴史散策、アート体験、家族でのレジャー、グルメ巡り。どんな目的で訪れても、常滑はきっと忘れられない思い出をプレゼントしてくれるはずです。