愛知県春日井市と岐阜県多治見市にまたがる旧国鉄廃線跡の「愛岐トンネル群」。明治時代の赤レンガと青モミジの絶景が多くの人を魅了する「春の特別公開」がゴールデンウィークの2024年5月2日~5月6日にかけて開かれます。

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一般公開は年2回のみの秘境スポット

愛知県春日井市は定光寺に位置する廃トンネル群、「愛岐トンネル群」。鳥取県の旧国鉄倉吉線跡に続き「日本で二番目に美しい廃線跡」として知られる秘境スポットです。テレビでも取り上げられ、年々来訪者が増加しています。

公開時には線路跡1.7㎞が解放され、当時をしのばせる砕石や赤レンガのトンネルが残る道を散策できます。

愛岐トンネル群が一般に公開されるのは春と秋の年2回のみ。春の特別公開となる今回はゴールデンウィークの5日間に開催されます。

愛岐トンネル群 春の特別公開 アクセスや見どころを徹底紹介 美しい廃線跡と新緑の絶景を見に行こう

愛知県春日井市と岐阜県多治見市の間にまたがって1900年(明治33年)に開通し、いまは廃線となった「愛岐トンネル群」。 通常時は非公開ですが、年に二度だけ一般…

愛岐トンネル群 春の特別公開 見どころを紹介

そんな「愛岐トンネル群 春の特別公開」、今回は特別に公開前に入らせていただいたので、見どころをご紹介します。

新緑に染まる廃トンネル

入口の受付で入場料100円を払うと、あおあおと新緑に染まる赤レンガのトンネルが姿を現します。

愛岐トンネル群は明治33年(1900年)、旧国鉄中央西線、高蔵寺・多治見間に陶磁器や森林資源を運搬するために開通しましたが、昭和41年(1966年)に廃線に。

その後約半世紀ほど放置されていたため、300本ものモミジや珍しい植物などが生息する美しい森林美が見られます。

青モミジと竹林の競演

トンネル群で一か所だけ真竹が自生する竹林は、青モミジと相まって深い緑に包まれるビューポイント。

保存再生委員会の方が手作りで架けた橋は、青モミジや竹をバックにするとフォトジェニックな写真も撮影できます。

明治時代の輝きを残す赤レンガ

トンネル群の道中には、土砂崩れを防ぐ目的で山から庄内川に向かって水を流すために作られた「暗渠」などもあり、内部が見学できます。

陽の当たらない地下にある部分では、劣化が少なく明治時代の輝きをそのまま残す赤レンガが。100年以上前の時代に想いを馳せてみては。

マルシェやコンサートなども開催

公開期間中は、トンネル区間内で地元のパン屋やワイナリーが出店するマルシェや、無料のコンサートを実施。ゴールデンウィークのお出かけにぴったりです。

お弁当とお酒を持ってピクニック気分で散策を楽しむもよし、アコースティックなコンサートに酔いしれるもよし。楽しみ方も様々です。

見どころ満載な「愛岐トンネル群 春の特別公開」、開場は9:30~15:30まで。雨天中止。入口までは最寄りのJR中央線「定光寺駅」から歩いて5分ほどです。

  • 日程:2024年5月2日(木)~5月6日(振休)
  • 場所:旧国鉄中央線3号~6号トンネルと廃線跡地 約1.7km(往復3.4km)
  • アクセス:JR中央線「定光寺駅」下車徒歩約3分
  • 駐車場:なし
  • 開場時間:9:30~15:00
  • 料金:1人100円(当日払い) ※小学生以下は無料