夏の愛知でおでかけするなら、清流の涼しさと絶品グルメを一緒に楽しめる「やな」が外せません。パチパチと炭火で焼かれる香ばしい鮎料理、冷たい川に足を浸すひとときは、夏の暑さを一気に吹き飛ばしてくれる特別な体験です。

でも、「初めて行くから、予約が必要なのか、水着を持っていくべきか迷う……」という方も多いのではないでしょうか。今回は、編集部が愛知県内の人気スポットを厳選してご紹介!週末のドライブデートや女子旅にぴったりな、絶対にハズさない「やな」の魅力を実用的な情報とともにお届けします。大人から子どもまで、みんなでワイワイ楽しめるやなに足を運んでみましょう!

目次

「やな」とは?歴史や楽しみ方

歴史は1,300年以上?伝統漁法「簗漁(やなりょう)」

やな(ヤナ)とは、本来川で魚を捕まえるための漁法「簗漁」のこと。木や竹で組んだ仕掛けで川をせきとめ、鮎などの魚を捕まえる伝統的なスタイルです。川の中流から上流で過ごしていたアユが、夏から秋ごろに産卵のため川の下流まで降りてくる習性を活かしているのがポイント。
実はやなの歴史はメチャクチャ古く、712年に完成した書物「古事記」にも記述があるほどなんです。

なるしー

中世の時代からこのような仕掛けが用いられていたと考えると、長きにわたって人々の暮らしを支えていた伝統漁法だということが分かりますよね。

現代では夏の風物詩に

現代ではやなは観光化し、夏の風物詩となっています。今ではやなというと簗漁を売り物にした食事処のことを指し、「観光やな」とも呼ばれているんです。
観光やなでは、新鮮な魚を使った料理を楽しめるほか、やなの上での川遊びや魚のつかみ取り体験ができるのが魅力。多くのやなが鮎をメインに扱っていますが、やなにかかったアマゴやサケ、ウナギなどを出しているところもあるんですよ。

なるしー

大人から子どもまでアクティブに楽しめる、夏にぴったりのおでかけスポットです。

「やな」は愛知でも盛ん!

矢作川や豊川水系の巴川など、水に恵まれた土地の愛知県。名古屋周辺には大都市が広がっている一方で、少し郊外に外れると豊かな自然が残されており、やなにもぴったりな風土を有しているんです。
さらに、愛知県の名前の由来にも「鮎」が関係していることをごじでしたか?「愛知」という名前は、万葉集で詠まれた「桜田へ 鶴鳴きわたる年魚市潟干にけらし 鶴鳴きわたる」にもある「年魚市潟(あゆちがた)」に由来するといわれています。年魚市(あゆち)とは、鮎が多くとれる淵という説があるんです。

なるしー

年魚(あゆ)が豊富にとれ、平安時代には京都に税として多くの鮎を納めていた愛知県は、やなとも関連性が深い県なんですね。

愛知の「やな」おすすめ8選

それでは、愛知県で豊富にあるやなスポットをご紹介します!やなのシーズンはおおよそ6月下旬から10月初頭までです。

寒狭川広見ヤナ(新城市)

鮎の友釣りで有名な寒狭川沿いにあり、奥三河の豊かな自然を五感で満喫できる「寒狭川広見ヤナ」。名山・鳳来寺山のふもとで、澄み切った空気としぶきをあげる川の涼しさを同時に体感できる本格的な観光ヤナです。

夏の間はやな場に多くの人が集まり、暑さも忘れて手づかみ体験に思わず大人も夢中になってしまうほどの楽しさ!つかみ取りした鮎を持って帰る際に必要な氷や袋、パックを全て無料で提供してくれる優しい心遣いも素敵ですね。

鮎のつかみ取りは川の流れをそのまま活かしたダイナミックなやな場だけでなく、綺麗に整備されたイケスでも行えるので、小さなお子様連れのファミリーにもおすすめ。

少し高い場所に作られた外部の桟敷席から、美しい清流を眺めながらいただく贅沢な味覚は、まさにココだけの特等席です。定番の塩焼きのほか、コクのある味噌を塗った「魚田(ぎょでん)」や、サクサクのフライなど、バリエーション豊かな鮎料理でお腹を満たしましょう。

川底はゴロゴロと石が沈んでいて滑りやすいため、足をしっかり固定できるウォーターシューズを持参するのがおすすめですよ。

なるしー

つかみ取りした鮎は、その場ですぐに調理してもらい(1匹200円)食べることができます。川の水の流れを聞きながら食べる取れたての鮎は最高です!

寒狭川広見ヤナ 基本情報

  • 住所:〒441-1954 新城市只持字作角26・27
  • アクセス:新東名高速道路「新城IC」より車で約20分
  • 電話番号:0536-36-0201
  • 営業時間:10:00~17:00(5月・6月・9月・10月は16:00まで)
  • 定休日:毎週木曜(8月13日は営業)
  • 開催期間:食堂店舗営業2026年5月22日~、ヤナ&イケス営業2026年6月21日~10月下旬
  • 駐車場:有(150台)
  • 料金:鮎つかみどり500g 3,400円、1kg 6,300円(※調理代1匹200円)

八雲苑 清崎店(設楽町)

奥三河の設楽町にある「八雲苑(やくもえん)」は、地元ならではの美味しい山川グルメが味わえる、ドライブの目的地に最適な人気スポットです。目の前を流れる清流での川遊びと、活きのいい鮎のつかみ取り体験が夏のひとときを盛り上げてくれます。

見事につかまえた鮎は、持ち帰るだけでなく、その場で香ばしい塩焼きやフライに調理してもらうことも可能。自分で獲ったからこそ、美味しさもひとしおですよね!居心地の良いお食事処では、寒狭川でとれた鮎やアマゴの塩焼きはもちろん、旨味がじんわりと染み込んだホクホクの「鮎ぞうすい」も外せない人気メニュー。

さらに、こちらを訪れたら絶対に見逃せないのが、手作りにこだわった大満足のサイズ感が嬉しい名物の「ビッグ五平餅」です。川遊びでたくさん身体を動かした後は、どこか懐かしい田舎ならではの味を川べりでゆったりと味わってみてはいかがですか?

八雲苑 清崎店 基本情報

  • 住所:〒441-2302 北設楽郡設楽町清崎字中田16-1
  • アクセス:東名高速道路「豊川IC」より車で約70分
  • 電話番号:0536-62-1600
  • 営業時間:10:00~17:00
  • 定休日:毎週木曜
  • 開催期間:2026年は7月頃~(※川の状況により前後する可能性あり)
  • 駐車場:有(30台)

広瀬やな(豊田市)

豊田市を代表する紅葉の名所「香嵐渓」のすぐそばに位置し、アクセスも抜群な「広瀬やな」。竹を丁寧に編み込んで作られた昔ながらの風情あるやな場が特徴で、一歩足を踏み入れるだけでどこか懐かしい気持ちに包まれます。

目の前に広がる雄大な矢作川では気軽に川遊びも楽しめるため、お子さん連れの方にもぴったりな清涼感あふれるロケーションです。

矢作川の大パノラマを一望できるお食事処は、川を渡る涼しい風が通り抜けて居心地バツグン。おすすめは、鮎のつかみ取りとお食事がセットになったお得なプランです。

自分でつかまえたピチピチの鮎を、その場ですぐに焼き上げていただく瞬間はなんともいえない特別感!香ばしく焼き上げられた鮎は身がふっくらとしていて、お腹も心も満たされる大満足の夏休みが叶いますよ。

広瀬やな 基本情報

  • 住所:〒470-0309 豊田市西広瀬町市場203
  • アクセス:猿投グリーンロード「枝下IC」より車で約5分
  • 電話番号:0565-41-2359
  • 営業時間:10:00~19:00(L.O.18:30)
  • 定休日:期間中無休
  • 開催期間:2026年7月11日~10月12日
  • 駐車場:有(95台)

おいでん・やな(豊田市)

矢作川の最上流部に位置し、息をのむほど透明で美しい水が流れる「おいでん・やな」。地元の住民の方々が大切に運営しているアットホームな観光用のやなで、入場無料で気軽に立ち寄れるのが嬉しいポイントです。澄み切った川のほとりで心地よい涼風を感じながら、ワイワイと賑やかにバーベキューを楽しめるのが最大の魅力。

開放感たっぷりのテント広場では、香ばしい鮎の塩焼きはもちろん、名物の五平餅や、旨味がじんわり染み込んだ「あゆめし」など、バラエティ豊かなローカルフードが堪能できます。河川敷でのバーベキューは公式サイトから予約ができるので、事前にチェックしておきましょう。

なるしー

さらに、浮き輪やライフジャケットを無料でレンタルできるサービスや、綺麗な更衣室・トイレも完備。至れり尽くせりの環境が整っているので、水着を持ってアクティブに川遊びを楽しみたい親子連れの人々で賑わう人気のレジャースポットです。

おいでん・やな 基本情報

  • 住所:〒441-2511 豊田市大野瀬町
  • アクセス:猿投グリーンロード「力石IC」より車で約60分
  • 電話番号:090-2180-2289
  • 営業時間:10:00~16:00
  • 定休日:期間中無休
  • 開催期間:例年7月中旬~9月末
  • 駐車場:有(100台、無料)

川口やな(豊田市)

「とにかく鮮度抜群の美味しい鮎が食べたい!」というグルメな方にイチオシなのが、藤岡の豊かな緑に囲まれた「川口やな」です。こちらの最大のこだわりは、調理する直前まで生きていた「生きた魚しか使わない」ということ!生きた鮎をその場で調理してくれるので、身の引き締まり方と素材本来の旨味が格段に違います。

厳選された岩塩をまぶしてじっくり焼き上げた塩焼きは、皮目がパリッと香ばしく、ひとくち食べた瞬間に豊かな香りがふわっと広がります。自分でスリリングに捕まえた鮎を、最高の状態の塩焼きと交換してもらえるつかみ取り体験も大人気。

なるしー

場内には車椅子の方でも安心して利用できるバリアフリー席が用意されているなど、誰と訪れたらゆっくり快適に絶品料理を味わえる優しい心遣いも素敵ですね。

川口やな 基本情報

  • 住所:〒470-0431 豊田市上川口町神田112-1
  • アクセス:猿投グリーンロード「枝下IC」より車で約15分
  • 電話番号:0565-76-2383
  • 営業時間:10:30~18:00(6月・10月は11:00~17:00、※いずれも夕方以降は要予約)
  • 定休日:期間中無休
  • 開催期間:2026年6月1日~10月31日予定
  • 駐車場:有(130台)

おど観光やな(豊田市)

遮るもののない大自然の中で、観光やなのメッカである矢作川の素晴らしい大パノラマを間近に感じられる「おど観光やな」。川沿いを爽快にドライブしながらふらっと立ち寄りたくなる、ロケーション抜群の納涼スポットです。

川に設置されたダイナミックなやな場だけでなく、小さく綺麗に整備されたイケス(小さな池)でも鮎のつかみ取りが体験できるのが特徴。これなら、雨のあとに少し川が増水している日や、小さなお子様がいる場合でも安心して水遊びに挑戦できます。おど観光やなでおいしい鮎料理を待つ間、川のせせらぎを聴きながらのんびりと過ごす時間は、日常を忘れてリフレッシュするのに最高のご褒美です。

なるしー

豊田市営「おいでんバス」の沿線上にあるため、アクセスがしやすいのもポイント!

おど観光やなの基本情報

  • 住所:〒470-0471 豊田市小渡町間ヶ島12-1
  • アクセス:とよたおいでんバス「間ケ島」駅 徒歩約5分、東海環状自動車道「豊田勘八IC」より車で約40分
  • 電話番号:0565-68-2255
  • 営業時間:10:00~19:00(10月は10:00~17:00)
  • 定休日:期間中無休
  • 開催期間:2026年7月1日(水)~10月31日(土)
  • 駐車場:有(30台)

しもやま平瀬ヤナ(豊田市)

豊田市の山間部、静かな巴川の渓流沿いにひっそりと佇む「しもやま平瀬ヤナ」は、豊かな自然に囲まれた隠れ家的な雰囲気が魅力のスポット。事前予約なしでも、ふらりと訪れて鮎のつかみ取りが楽しめるのが嬉しいポイントです。

綺麗に整備された快適なテーブル席や屋内のお座敷席からも川の心地よい流れを感じることができ、小さな子ども連れの方でも周囲を気にせずリラックス。つかみ取りした鮎はその場で香ばしく塩焼きにしてもらえるほか、お食事処の人気メニュー「平瀬定食」では、じっくり炭火で焼かれた贅沢な鰻と鮎を一緒に堪能できます。至福のグルメを頬張りながら、どこまでも穏やかな納涼タイムを過ごしてみませんか?

なるしー

川は子供でも遊べるように小さく囲ってある部分もあり、水遊びにも最適です。

しもやま平瀬ヤナ 基本情報

  • 住所:〒444-3206 豊田市平瀬町カイド40-2
  • アクセス:東名高速道路「岡崎IC」より車で約35分
  • 電話番号:0565-90-3799
  • 営業時間:9:00~16:00(L.O.15:00)
  • 定休日:期間中無休
  • 開催期間:例年7月上旬~10月上旬
  • 駐車場:有

男川やな(岡崎市)

大自然に囲まれた抜群のロケーションで、やな体験や川遊び、バーベキューを贅沢に満喫できる「男川やな」。初夏にはホタルが舞うほどの美しい清流が自慢で、都会の喧騒を忘れて自然の神秘を感じるのに最高のスポットです。定番の鮎の塩焼き定食はもちろん、サクサクのフライ定食なども外せない人気メニュー。

自分でつかまえたピチピチの鮎を、その場でジューシーな炭火バーベキューにしてお肉や新鮮な野菜と一緒に味わう時間は格別です。

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男川やなでは秋から冬にかけては額田でとれたそば粉を使ったそば打ちやこんにゃく作りなどのイベントを体験でき、夏だけでなく1年を通して楽しめるスポットです。

男川やな 基本情報

  • 住所:〒444-3617 岡崎市淡渕町字日向23
  • アクセス:新東名高速道路「岡崎東IC」より車で約10分
  • 電話番号:0564-82-2089(そば道場薬膳亭 男川やな)
  • 営業時間:10:00~15:00(L.O.14:00)
  • 定休日:毎週火曜
  • 開催期間:2026年5月10日~10月下旬頃
  • 駐車場:有
  • 料金:つかみどり生コース 鮎3匹1,750円、炭火バーベキュー3,200円

よくある質問

Q. 愛知の「やな」に行くとき、予約は必要ですか?

A. 多くのスポットでお食事やつかみ取りは予約なしでも楽しめます。ただし、男川やなのバーベキューや特定の貸切プランなどは事前予約が必須となっているため、お出かけ前に対象スポットの公式サイトをチェックしておくと安心ですよ。

Q. 川遊びをする場合、どのような服装や持ち物が必要ですか?

A. 水に入って楽しむ場合は、濡れてもいい服や水着、着替え、タオルの準備があると心置きなく楽しめます。また、川底は石で滑りやすいため、ビーチサンダルよりも足をしっかり固定できるウォーターシューズを持っていくのがおすすめ。

Q. やなのベストシーズンはいつ頃ですか?

A. 愛知県内のやなは毎年6月〜7月上旬にかけて順次オープンし、10月頃まで営業しています。特に鮎が大きく育ち、夏の暑さの中で涼を求められる7月下旬〜8月が最も賑わうベストシーズンです。

夏は観光やなで川遊びと鮎料理を楽しもう!

いかがでしたでしょうか。愛知県で体験できる「やな」は、日本の伝統的な漁法の魅力を余すことなく味わえる絶好のスポットです。川のせせらぎ、自然の美しさ、その場で獲れたての魚を味わう喜びは都会では味わえないものばかり。

この機会に、老若男女楽しめる愛知県のやなで日本の自然と文化を五感で感じてみてはいかがでしょうか。