ものづくりの中枢都市でありながら、豊かな自然が魅力の豊田市には『豊田市美術館』『香嵐渓』など、多くの有名観光スポットがあります。今回は、そんな豊田市の中でもまだまだ知られていないおすすめのスポットを14つ、どど~んとご紹介します。

自然豊かな場所から、近代文化を感じられる施設まで、バラエティに富んだスポットを厳選しました。ぜひ、豊田市を訪れた際には、足を運んでみてください。

目次

豊田市ってどんな街?

言わずと知れたトヨタ自動車の企業城下町、愛知県豊田市。県内の約18%を占める愛知で最も広い面積を持ち、人口も名古屋市の次に多い街です。

クルマのまちのイメージが強いですが、実は市域の7割を豊かな森林が占めていたり、サッカースタジアムや大規模ショッピングモールもあったりと、多様な様相を見せる住みごこちのいい街でもあります。

大都市と大自然のどちらも楽しめる豊田市の「穴場」観光スポットを見ていきましょう!

東海の昇仙峡「王滝渓谷」

日本一の渓谷美で知られる昇仙峡にもたとえられる王滝渓谷。巴川の支流、仁王川沿いにあり、遊歩道から清流のせせらぎや、四季それぞれの山の彩りを楽しめます。

激流が生み出す巨岩や奇石、全長90メートルにわたる王滝湖かけ橋などは絶景です。バーベキューやトレッキングもでき、家族でのおでかけにもぴったりのスポットです。

王滝渓谷の基本情報

  •  住所:豊田市王滝町
  • 車でのアクセス:東海環状自動車道「豊田松平IC」より国道301号線経由で約10分
  •  TEL: 0565-77-8089(松平観光協会)
  • 駐車場:無料(約30台)
  • 参考HP:https://www.tourismtoyota.jp/spots/detail/19/

水墨画のような幻想の世界「押山雲海」

愛知の山130に数えられる押山の山頂は、押山雲海として周囲の山々を一望できる絶景ポイントになっています。

近くに駐車場があるため山頂付近までは車で登ることが可能で、本格的な装備で登山をしなくても、山頂からの絶景が望めます。駐車場からは200m程ですが、山道なので歩きやすい靴は必須です。

押山の神秘的な雲海は、いつでも無条件に見られるものではなく、発生には下のような条件があります。

  • 10月~11月の早朝(6時から9時頃まで)
  • 前日の気温と湿度が高く、当日は快晴で冷え込んでいる
  • 山の麓の気温が6~8℃(朝6時頃)

残念ながら、これらすべての条件が揃っても必ず雲海が見られるという訳ではありません。自然現象なので、見られることを願ってチャレンジしてみましょう

押山雲海の基本情報

江戸の面影を伝える「足助の町並み」

愛知県で初めて国の重要伝統的建造物群保存地区に指定された足助の街並みは、漆喰で塗り固められた美しい建物が約2㎞に渡って立ち並んでいます。

宿場町として栄えた街並みを今に残す通りには、カフェやギャラリーなどがあり、ノスタルジックな雰囲気に浸りながら観光を楽しむことができます。

毎年8月には「足助川万灯まつり」が開催され、川沿いに灯される約5,000本のろうそくと花火の幻想的な光が町を包みます。また竹かごと和紙で作った行燈を街道沿いに並べ、風情ある夜の街を演出する「たんころりんの夕涼み」も風物詩となっています。

秋には、紅葉の名所「香嵐渓」にも徒歩10分ほどで行けるので、合わせて訪れると良いでしょう。

足助の町並みの基本情報

  • 住所:豊田市足助町
  • 車でのアクセス:猿投グリーンロード「力石IC」から約15分
  • TEL:0565-62-1272
  • 駐車場:有料・香嵐渓駐車場(約670台)1台500円(11月は1台1000円)
  • 参考HP:http://asuke.info/judenken/

一面の彼岸花が美しい「逢妻女川」

逢妻女川(あいづまめがわ)に架かる天王橋と男橋の間の土手には、約450mに渡っておよそ200万本の彼岸花が植えられています。

彼岸花は毎年9月の中旬から下旬にかけて咲き誇り、川沿いが真っ赤に染まる様子は、迫力のある美しさです。

美しい絶景を一目見ようと、県内外からたくさんの人が訪れています。最近では、インスタ映えする絶景ポイントとしても人気が高まっています。

川の周りは住宅街で駐車場がないので、彼岸花を見に行く際は公共交通機関を利用してください。

逢妻女川の基本情報

  • 住所:豊田市宮上町6丁目
  • アクセス:【公共交通機関】「豊田市」駅→名鉄バス(星ヶ丘・豊田線)→「宮上町」で下車徒歩約3分
  • 駐車場(開花時期のみ臨時):約50台(場所は以下地図を参照)
  • 彼岸花の見ごろ:例年9月中旬~下旬

療養効果のある飲める温泉「猿投温泉」

美しい自然と日本庭園に囲まれた猿投温泉は天然のラドン泉として有名で、県内で初の飲泉許可を得ている温泉です。「医者のすすめる奇跡の温泉」にも選ばれており、古くからさまざまな病の療養の湯として親しまれています。

入浴だけでなく、源泉水を飲むことでも体調が改善するといいます。自然の美しい風景を眺めながらゆったりと入浴すれば、最高のデトックスになるでしょう。

猿投温泉では、温泉水を使用した名物料理「温泉湯豆腐」を食べることができます。また日帰り温泉施設『金泉湯』のお食事処では、温泉で炊いたご飯や源泉水で打った蕎麦などの温泉料理が楽しめます。

猿投温泉の基本情報

  • 住所: 豊田市加納町馬道通21
  • アクセス:名鉄豊田線浄水駅から無料巡回バス猿投温泉行きで30分、終点下車すぐ
  • 営業時間:9:30~23:00(閉館23:30)、土・日曜、祝日は8:00~
  • 定休日:無休
  • 料金:【大人】1500円【小人(3歳~小学生)】1000円
  • 公式HP:https://sanageonsen.p-castle.co.jp

トヨタの最新技術を体感!「トヨタ会館」

トヨタ会館では、トヨタ自動車の環境に配慮したエコカーや、事故をおこさないようにドライバーをサポートする技術など、最新の技術が体験できます。

実際にトヨタの工場で活躍している溶接ロボットを間近で見られるなど、テクノロジー好きにはたまらない空間になっています。

ここでしか手に入らない限定のミニカーや、トヨタ博物館の人気メニュー「トヨタ博物館カレー」などが購入できるミュージアムショップも、レアな豊田土産が見つけられるので人気があります。

トヨタ会館の基本情報

レトロな展示を楽しむ「トヨタ鞍ヶ池記念館」

トヨタ自動車の最新技術など、近代的な展示を行っているトヨタ会館に対し、トヨタ鞍ヶ池記念館ではトヨタ創業期の資料や工場のジオラマ模型の展示を見ることができます。

創業者の豊田喜一郎が名古屋市郊外の八事・南山の敷地内に建てた住居を移築修復した旧豊田喜一郎邸では、2013年にガレージが新設され、自動車生産累計1億台達成の記念車の「オリジン」の展示があります。

レトロな雰囲気の展示を見ながら、トヨタのルーツを感じてみてはいかがでしょうか。

トヨタ鞍ヶ池記念館の基本情報

  • 住所:豊田市池田町南250番地
  • アクセス:【公共交通機関】豊田市駅より名鉄バス「鞍ヶ池公園前」下車徒歩3分
  • TEL:(0565)88-8811
  • 開館時間:9:30~17:00
  • 休館日:月曜日
  • 入場料:無料
  • 公式HP:http://www.toyota.co.jp/jp/about_toyota/facility/kuragaike/

人造湖の中で大自然を満喫!「三河湖」

三河湖は、県下最大の人造湖で、ルアーフィッシングや、キャンプ、気球体験もできます。

期間限定で開催される「三河高原アドベンチャー」では、さまざまなアクティビティで遊べ、人気のSUP体験ができたり、カヌーに乗って三河湖の景色が楽しめたりします。

なかでも熱気球体験は人気があり、上空から約5分間にわたり三河湖の絶景を眺めることができます。

三河湖の基本情報

オフロード走行体験!「さなげアドベンチャーフィールド」

オフロードを四輪駆動車で駆け抜けて、ワイルドな休日を過ごすのもおすすめです。

さなげアドベンチャーフィールドでは、自身の運転でオフロード走行ができるほか、インストラクターの運転する車に同乗するなどして、四輪駆動車のオフロード体験ができます。

車のレンタルができるので、乗用車や2DWで出かけても大丈夫です。新型のSUVにもいち早く試乗できるので、購入を検討している方にもおすすめです。

デイキャンプ、バーベキュー場が併設されているので、家族みんなで楽しめるのも嬉しいポイントです。

さなげアドベンチャーフィールドの基本情報

  • 住所:豊田市伊保町向山16番地1
  • アクセス:東名高速道路「東名三好IC」より約17分
  • TEL:0565-46-5551
  • 営業時間:9:00~17:30
  • 定休日:木曜日
  • 料金:入場無料
  • 公式HP:https://www.lc-saf.co.jp

緑に囲まれリラックス「愛知県緑化センター・昭和の森」

1976年に建てられた緑化施設、愛知県緑化センター・昭和の森。総面積48.2haと広大な敷地内に、日本庭園やロックガーデンが整備された、花や自然を楽しめる場所になっています。

緑化センター本館は、ガラス張りの天井から日の光が差し込み、自然と一体になったリラックスできる空間になっています。建物の前には人口の小さな滝があり、杉林の奥から水が流れ出る様子が印象的です。

センターの横に広がる「昭和の森」には、アスレチックやバーベキュー場があり、グリーンシーズンの週末には家族連れで賑わっています。

ゆっくりと季節の花や野鳥の観察ができるので、リラックスしたいときには緑化センターに行ってみてください。

愛知県緑化センター・昭和の森の基本情報

  • 住所:豊田市西中山町猿田21-1
  • アクセス:猿投グリーンロード「中山IC」から約2分
  • 駐車場:◎愛知県緑化センター/乗用車717台、バス5台 ◎昭和の森/乗用車164台、バス16台
  • TEL:0565-76-2106(愛知県緑化センター)
  • 営業時間:9:00~17:00
  • 定休日:月曜日
  • 公式HP:https://www.aichi-park.or.jp/ryokka/

コスパ最強!?「鞍ヶ池公園」

鞍ヶ池公園はかんがい池である鞍ヶ池を中心とした、広大で自然豊かな公園です。池でボート遊び、湖畔遊歩道でピクニックができるほか、動物園や観光牧場も中にあります。

エリアは動物園、交流エリア、パークフィールドに分かれており、はしゃぐもよし、ゆったり過ごすもよし、レストランでグルメを楽しむもよしです。入場無料で半日以上過ごせてしまう、とってもお得感のある公園ですね!

また公園の南側からは、隠れたパワースポットである古瀬間神社にも徒歩で行くことができます。神社がある古瀬間御嶽山は春頃になるとコバノミツバツツジが満開で、山が美しいピンクに染まるのを見ることも。

鞍ヶ池公園の基本情報

  • 住所:豊田市矢並町法沢713-2
  • TEL:0565-80-5310 (鞍ケ池公園サービスセンター)
  • 営業時間:9~17時(動物園は10時~16時30分、動物ふれあい広場は13時10分~14時50分)
  • 料金:無料
  • アクセス:【公共交通機関】名鉄豊田市駅→名鉄バス矢並線で20分、バス停:鞍ケ池公園前下車、徒歩すぐ
         【車】東海環状道豊田勘八ICから10分東海環状道鞍ケ池スマートICから3分
  • 駐車場:有 約900台、無料
  • 公式HP:https://kuragaikepark.com/

徳川家のルーツを訪ねて「松平郷」

松平郷は徳川家の先祖である松平氏の発祥の地です。郷内には家康公を奉った松平東照宮、松平家にまつわるものを展示する松平郷館、松平氏菩提寺の高月院などがあります。

松平東照宮では、徳川家康公400年祭を記念して描かれた美しい漆絵を天井に見ることができます。境内には家康公が産湯に用いたといわれる「産湯の井戸」があり、不老長寿や安産のご利益があるパワースポットとなっています。

郷を散策した後は、松平郷から少し車で向かったところにある「松平郷展望テラス」に立ち寄るのもおすすめ。標高310mの高さから、豊田市はもちろん、名古屋の高層ビルや伊勢湾まで見渡せるスポットです。

徳川のルーツを感じる史跡めぐりをしてみてはいかがでしょうか。

松平郷の基本情報

  • 住所:〒444-2202 豊田市松平町赤原9-1
  • アクセス:東海環状自動車道「豊田松平IC」から約15分
  • 公式HP:http://www.matsudairagou.jp

四季桜のみどころ「小原ふれあい公園」

1年を通じて、春と秋に2度花を咲かせることから名前がついた四季桜。豊田市の小原地区はその名所として知られています。いたるところに10,000本を超える四季桜が植栽されているんです。

小原ふれあい公園では、見ごろとなる11月に「四季桜まつり」が行われ、多くの人でにぎわいます。紅葉と桜が同時に見られる奇跡のコラボを楽しんでみてはいかがでしょうか。

【2023年】小原四季桜の見どころ徹底紹介!四季桜と小原和紙に出会う旅

愛知県一の広さをもつ豊田市。トヨタ自動車があり「自動車のまち」として発展を続ける一方、北部や東部では四季折々の美しい自然や文化が根付き、独自の魅力がさまざまで…

小原ふれあい公園の基本情報

香嵐渓の穴場「夫恋薬師堂」

言わずと知れた豊田市の定番観光スポット、香嵐渓。一の谷のすぐそばにある落部駐車場を上った先にある夫恋薬師堂は知る人ぞ知る穴場スポット。

豊田市の名木にも指定された樹齢400年以上のイチョウが見られる、恋愛成就のご利益があるお堂です。その昔、「夫が欲しけりゃ落部においで 落部(おちべ)薬師は夫恋(つまごい)薬師」という唄がはやったとか。

人ごみを抜けて、恋人や気になる人と来るのにぴったりのスポットです。

夫恋薬師堂の基本情報

  • 住所:豊田市足助町月ノ入
  • 車でのアクセス:猿投グリーンロード「力石IC」から約15分、東海環状自動車道「豊田勘八IC」から約20分
  • 公共交通機関:名鉄「浄水」駅→とよたおいでんバス(百年草行)→「香嵐渓」下車、名鉄「豊田市」駅→名鉄バス(足助行)→「香嵐渓」下車
  • 公式HP:https://ichinotani1.com/spot/

レアな穴場の観光スポットで休日を満喫

豊田市には有名な観光地がたくさんありますが、たまにはレアな穴場の観光スポットに行ってみるのもいいものです。

まだまだ底が知れない、豊田の新たな魅力に出会えるかもしれません!地元の方も、旅行で訪れた方も、ぜひローカルな豊田での休日を楽しんでください!