毎年5月ごろから7月ごろにかけて現れる蛍(ホタル)。暗闇に浮かび上がる姿は幻想的で、夏の風物詩のひとつです。

今回は愛知でホタルが見られる絶景をご紹介。ぜひ家族や友人、恋人と見に行ってみてください。

目次

愛知県でホタルを見に行こう!

ホタル観賞時のポイント・注意点

ホタル観賞は、暗い中で普段と異なる環境のなか行われます。ホタルを見に行く際は次のポイントをおさえるといいでしょう。

  • 虫よけスプレーは必携!
  • 防寒のため上着を用意する
  • 足元が悪いことも多いのでスニーカーを履いていく
  • 照明がない場所もあるので懐中電灯を持参する

また、観賞時は以下のようなマナーを守って観察することも重要です。

  • 静かに観察する
  • ホタルに光を当てない
  • ホタルを捕まえない
  • ゴミを捨てたり、環境を荒らさない

愛知・名古屋のホタル観賞スポット10選

それでは、愛知でホタルを観賞できるスポットを10か所ご紹介します。ホタル祭りの開催情報なども記載しているので、ぜひご参考に。

名古屋城外堀のホタル(名古屋市)

名古屋の街中に構えるシンボル「名古屋城」。こんな街中で?と思うかもしれませんが、名古屋城の外堀ではホタルの鑑賞ができます。

場所は名古屋城南側、愛知縣護国神社のそばにある外堀。ここには陸生の「ヒメボタル」が生息しており、2024年も4月下旬ごろから観察が始まっています。

調査員F

2023年は5月20日に最盛期を迎え、3432頭ものヒメボタルが観測されたそう!詳しい観察情報は名古屋城外堀のヒメボタルブログをチェックしてください。

名古屋城外堀のホタル 基本情報

  • ホタル出現時期:4月下旬~5月下旬ごろ
  • ホタル出現時間:23:00~深夜
  • 住所:名古屋市中区三の丸2-7
  • アクセス:名古屋市営地下鉄名城線「名古屋城駅」より徒歩7分
  • 駐車場:なし 周辺コインパーキングを利用

相生山緑地 オアシスの森(名古屋市)

名古屋市天白区の丘陵地にあり、広大な雑木林が四季折々の移ろいを見せる「相生山緑地」。相生山緑地内の「オアシスの森」では、竹林の付近でヒメボタルが見られます。

ピークの時期は5月中ごろから月末頃まで。ヒメボタルは遅い時間に活動するため、深夜ごろになると一斉に乱舞する姿を見ることができます。梅林や竹林に浮かび上がる光をぜひ目の当たりにしてみては。

相生山緑地 オアシスの森 基本情報

  • ホタル出現時期:5月上旬~6月上旬ごろ
  • ホタル出現時間:23:00~深夜
  • 住所:名古屋市天白区天白町大字野並上新田
  • アクセス:名古屋市営地下鉄桜通線「鳴子北駅」より徒歩20分
  • 駐車場:なし 周辺コインパーキングを利用

萬葉公園 築込ほたる園(一宮市)

古くから万葉集の題材としてよく詠まれたことからその名がついた「萬葉公園」。本園からすぐそばにある高松分園は花しょうぶの名所として、6月初旬には花しょうぶ祭が開催されることで知られます。

萬葉公園では、花しょうぶの見頃に合わせてホタルの鑑賞もできます。2024年は4月中頃に子ども会の方々がホタルの幼虫を放流しており、池や水路の水辺あたりでちかちかと点滅を繰り返すホタルが見られます。

調査員F

花しょうぶ祭も行われる6月8日(土)にはホタル観賞イベント「ホタル舞う夕べ」が開催。夜空に瞬く星のようなホタルをぜひ見に行ってみてください。

萬葉公園 築込ほたる園 基本情報

  • ホタル出現時期:5月下旬~6月中旬ごろ
  • ホタル出現時間:20:00~21:00ごろ
  • 住所:一宮市萩原町高松川田(萬葉公園高松分園)
  • アクセス:名鉄尾西線「萩原」駅下車。徒歩約10分
  • 駐車場:65台 無料

ホタルの里(小牧市)

小牧市・大山川源流近くには野外観察施設として整備されたホタルの里が。

四季折々の花が彩る里は、毎年6月ごろになるとゲンジホタルが飛翔し始め、ホタルの里から年上橋のあいだで幻想的な光景が楽しめます。近隣にトイレはないので、済ませてから行くのをおすすめします。

※路上駐車は近隣の方の迷惑となります。公共交通機関をご利用ください。

ホタルの里 基本情報

  • ホタル出現時期:6月上旬~中旬ごろ
  • ホタル出現時間:日没~2時間程度
  • 住所:小牧市大山東32
  • アクセス:こまき巡回バス 「野口大山」「市民四季の森」から徒歩5分
  • 駐車場:なし

鳥川ホタルの里(岡崎市)

提供:岡崎市

岡崎市の鳥川地区は、愛知でも随一のホタル名所。毎年1000匹を超えるゲンジボタルが光を放つ様子は幻想的で息をのむほどです。

調査員F

鳥川ホタルの里湧水群は環境省「平成の名水百選」に選ばれており、ハイキングトレイルも整備されています。

旧小学校の校舎を改修整備した「岡崎市ホタル学校」ではゲンジボタルの幼虫飼育を行っており、ホタルの生態や生息環境についても学べますよ!

鳥川ホタルまつり

鳥川ホタルの里では、地元有志「鳥川ホタル保存会」の手によって6月の約1か月間、ホタルまつりが開催されます。地域内に屋台やホタル案内所が設置され、観賞する人々であたりがにぎわいます。

期間中土日にはホタルのガイドツアーも開催。土日は駐車場付近が混み合うので、係員の指示に従うようにしてくださいね。

  • 開催場所:鳥川町全域(流域役2㎞の範囲でホタル観賞可)
  • 開催期間:2024年6月1日(土)~6月25日(火)
  • ホタル飛翔時間:20:00~21:00ごろ
  • ホタル学校利用時間:9:00~17:00(最終入館は16:30) ※ 6月中は21:00まで開館
  • ホタル学校定休日:火曜日

鳥川ホタルの里 基本情報

  • ホタル出現時期:5月下旬~6月下旬ごろ
  • ホタル出現時間:20:00~22:00ごろ
  • 住所:岡崎市鳥川町小デノ沢5-1(岡崎市ホタル学校)
  • アクセス:【車のみ】新東名高速道路「岡崎東IC」より県道377号経由で8km
  • 駐車場: 岡崎市ホタル学校校庭、多目的広場、鳥川ホタルの里インフォメーションセンター駐車場他

大井平公園(豊田市)

豊田市稲武にある大井平公園。紅葉の名所としてよく知られ、冬には湧水広場で見られる巨大な氷瀑も美しい風光明媚な観光スポットです。

大井平公園では6月下旬になるとホタルが飛び始め、「風のつり橋」からホタルが舞う様子を鑑賞できます。四季折々の自然の姿をぜひ楽しんでみてください。

大井平公園 基本情報

  • ホタル出現時期:6月下旬~7月上旬ごろ
  • ホタル出現時間:日没~21:00ごろ
  • 住所:豊田市稲武町大井平5-1
  • アクセス:【車】猿投グリーンロード「力石IC」より45分
  • 駐車場:60台あり

王滝渓谷(豊田市)

山間部では四季の自然が美しい豊田市からもう1スポットご紹介。清流が流れ、「東海の昇仙峡」とも呼ばれる渓流美を楽しめる王滝渓谷でもホタルが見られます。

水のきれいな環境に生息するホタル。都会では見られない、豊田ならではの原風景のなかでホタルを観察してみてはいかがでしょうか。夏期は予約制でバーベキュー場も開設されるので、ぜひご一緒にどうぞ。

王滝渓谷 基本情報

  • ホタル出現時期:6月中旬~6月下旬ごろ
  • 住所:豊田市王滝町
  • アクセス:【車】東海環状自動車道「豊田松平IC」より国道301号線経由で約10分
  • 駐車場:約30台あり

平原ゲンジボタルの里(西尾市)

西尾市東部・平原地域は自然が豊かで昆虫や動植物が多く生息する地域。

平原ゲンジボタルの里では、地元住民の手によってホタルが保護されており、静かに観賞することができます。木製の遊歩道も整備されており、足元を心配する必要もありません。

調査員F

5月上旬~中旬はヒメボタル、6月上旬~中旬はゲンジボタル、6月中旬~7月中旬はクロマドボタルと時期によって異なる種類のホタルが見られるのもポイント!

平原ゲンジボタルの里2024ホタル祭り

6月5日~9日の5日間は、ホタル祭りも開催されます。6月5日(水)~7日(金)には地元小学校の児童と教員によるホタルガイドも実施。クイズも交えた楽しい企画となっています♪

  • 開催場所:平原ゲンジボタルの里
  • 開催期間:2024年6月5日(水)~9日(日) ※ 荒天中止
  • 開催時間:【ホタル観賞】19:30~

平原ゲンジボタルの里 基本情報

  • ホタル出現時期:6月中旬ごろ
  • ホタル出現時間:【ヒメボタル】5月上旬~中旬【ゲンジボタル】6月上旬~中旬【クロマドボタル】6月中旬~7月中旬
  • 住所:西尾市平原町前山地内
  • アクセス:【車】国道23号岡崎バイパス「西尾東IC」より東へ約5分
  • 駐車場:300台 無料

つぐ高原グリーンパーク(設楽町)

つぐ高原グリーンパークは、売店、軽食を提供する道の駅機能を有するアウトドア施設。毎週土曜・GW・夏休みの宿泊者には、スタッフによる星の説明会を無料開催しているこの地では、初夏にはホタルの乱舞も味わえます。

標高900mに位置する施設内を流れる丸山川沿いに舞うホタルを楽しんでみてください。2024年はホタルまつり「グリパdeホタル」も6月29日(土)に開催予定です。

つぐ高原グリーンパーク 基本情報

  • ホタル出現時期:6月末から7月上旬
  • 住所:北設楽郡設楽町津具字東山2-156
  • アクセス:【車】新東名高速道路「新城IC」より約1時間
  • 駐車場:65台あり

ホタルのさんぽ道(東栄町)

最後に、ホタル観賞のイベントをご紹介。美しい川が流れる奥三河の地・東栄町では晴れた日には満点の星空の下でホタルが舞うようすがみられます。

「ホタルのさんぽ道」は事前予約制で、6月の土日に開催。ホタルの鑑賞とまち歩きが楽しめる「ホタルのさんぽ道エリア」と、写真撮影をじっくり満喫できる「ホタルの奥座敷コース」の2つのエリアでホタル観賞が楽しめます。

調査員F

周辺の飲食店によるイベントや企画も用意されており、まちを巡って雰囲気を楽しみながら天然のホタルを観賞することができますよ。地元のグルメやグッズも必見です。

ホタルのさんぽ道 基本情報

  • 開催日:2024年6月15日(土)、16日(日)、22日(土)、23日(日)
    ※ 気候により鑑賞可能期間が前後する場合有り※ 雨天等の場合は中止
  • 開催時間:18:00~21:00 [ホタル観賞推奨時間]19:30~21:00
  • 開催場所:[案内所/駐車場]ひだまりプラザ駐車場(北設楽郡東栄町大字本郷字大沼1-1)
  • アクセス:【車】三遠南信自動車道「鳳来峡IC」より約20分
  • 駐車場:ひだまりプラザ駐車場
  • 料金:入場料100円 ※小学生以上。電子チケット要事前購入

幻想的な夏の風物詩・ホタルを見に行こう

いかがでしたでしょうか。今回は5月~6月ごろに見たい、愛知県内のホタル観賞スポットを10か所ご紹介しました。

家族や友人、恋人と、この時期にしか見られない美しい夏の光景を見に行ってみてくださいね。