
名古屋の代表的な観光地は「名古屋城」の城下に2018年3月誕生したグルメスポット「金シャチ横丁」。
味噌カツやひつまぶしといった定番の「なごやめし」を提供する老舗が集まるエリアと、新しいスタイルのグルメを提供するエリアが共存しており、まさに食のテーマパーク。名古屋の食文化の歴史と今を一度に楽しむことができる空間です。
この記事では、金シャチ横丁の魅力を紹介します。定番グルメからスイーツ、食べ歩きに適した軽食、お土産まで、金シャチ横丁の情報をまとめました。名古屋旅行の参考にしてみてくださいね。
目次
金シャチ横丁へのアクセス

金シャチ横丁は、義直ゾーンと宗春ゾーンで最寄りの駅やバス停が異なります。目的地に合わせて交通手段を選びましょう。
電車でのアクセス
- 【宗春ゾーン】 地下鉄名城線「名古屋城」駅下車、7番出口すぐ。名古屋駅から向かう場合は、地下鉄東山線で「栄」駅まで行き、名城線(右回り)に乗り換えます。
- 【義直ゾーン】地下鉄名城線「名古屋城」駅下車、7番出口より徒歩約10分。または、地下鉄鶴舞線「浅間町」駅下車、1番出口より徒歩約10分。
バスでのアクセス
名古屋観光ルートバス「メーグル」の利用が便利です。名古屋駅バスターミナルから乗車できます。
- 【義直ゾーン】「名古屋城」バス停下車すぐ。
- 【宗春ゾーン】「市役所」バス停(2023年1月より「名古屋城」駅に名称変更)が最寄りです。
車でのアクセス
- 名古屋高速都心環状線「丸の内出口」より約5分、または名古屋高速1号楠線「黒川出口」より約8分。
※駐車場は、義直ゾーン側には「正門前駐車場」、宗春ゾーン側には「二の丸東駐車場」があります。
金シャチ横丁の2つのエリア「義直ゾーン」と「宗春ゾーン」
金シャチ横丁は、名古屋城の正門側にある「義直(よしなお)ゾーン」と、東門側にある「宗春(むねはる)ゾーン」という、異なる特徴を持つ2つのエリアで構成されています。
調査員F
尾張徳川家を治めた二人の藩主に由来しており、「伝統」と「革新」という異なるコンセプトで名古屋の魅力を感じることができるんですよ!
【義直ゾーン】伝統的な食事が楽しめる美食街

名古屋城の正門を出てすぐの場所にあるのが、尾張藩初代藩主・徳川義直の名を冠した「義直ゾーン」です。コンセプトは「伝統・正統」。エリア内は、江戸時代の城下町のような雰囲気で、木曽ヒノキを使った木造純和風の建物の町並みをゆったり散策できます。
ここには、味噌煮込みうどん、ひつまぶし、みそかつ、名古屋コーチン料理といった名古屋の食文化を代表する定番のなごやめしメニューが提供されています。
初めて名古屋を訪れる人が「本物のなごやめしを味わいたい」と思った時に、まず訪れたいのが義直ゾーンです。
金シャチ横丁 義直ゾーン 店舗リスト
- 十代目儀助
- 山本屋総本家 金シャチ横丁店
- 鳥開総本家
- ひつまぶし名古屋備長 金シャチ横丁店
- 矢場とん 名古屋城金シャチ横丁店
- 尾張屋
- 名古屋とうふ 河口
- 鯱上々
- 那古野茶屋
- えびせん〇(まる)
- 尾張蕎麦と天丼 徳川忠兵衛
- えっさほいさ
【宗春ゾーン】新しいグルメの発信地

一方、地下鉄名城線「名古屋城」駅の7番出口を出てすぐの東門エリアにあるのが、「宗春ゾーン」です。革新的な政策で知られる第7代藩主・徳川宗春にちなみ、コンセプトは「新風・変化」。
義直ゾーンの雰囲気とは対照的に、ガラス面を多く取り入れたモダンな和風建築が特徴で、明るく開放的な雰囲気です。
調査員F
江戸時代の風情が漂う義直ゾーンから、モダンで開放的な宗春ゾーンへ移動することで、名古屋の食文化の歴史と今を体験できるんですね。
このエリアでは、あんかけスパや創作串揚げ、オーガニックカフェ、ハンバーガーなど、様々なジャンルの新しい名古屋グルメが楽しめます。写真映えするスイーツも多く食べ歩きにぴったり。多くの店舗が夜22時頃まで営業しており、はしご酒なども◎です。
金シャチ横丁 宗春ゾーン 店舗リスト
- 和風ラザニア専門店Y(ワイ)
- KINSHACHIYAKI
- あんかけ太郎
- フジヤマ55 金シャチ横丁店
- DELAUMA BURGER
- saien(vegetable cafe & seafood bar)
- 創作串揚げ つだ
- cafe diner POP OVER
金シャチ横丁の食べ歩きグルメ&スイーツ5選
金シャチ横丁には多くのお店がありますが、今回は「食べ歩き」のできるお店をフィーチャーして5店舗紹介します。伝統の味からSNSで人気のスイーツまで、名古屋観光にぴったりなグルメをめいっぱい食べ歩きましょう!
日本三大地鶏を食す「鳥開総本家」

まずは伝統・義直ゾーンから食べ歩きグルメをご紹介。日本三大地鶏の一つ「名古屋コーチン」を味わえるのが、鶏料理専門店の「鳥開総本家」です。看板メニューは、全国丼グランプリで金賞を受賞した実績のある「名古屋コーチン親子丼」ですが、ここでは食べ歩きできるテイクアウトフードをピックアップ。

おすすめメニューは、「名古屋コーチンメンチカツ」。ひと口食べたら違いがわかる弾力のある肉感が特徴の名古屋コーチンをあらびきのミンチにしたメンチカツ。名古屋コーチンのジューシーさをたっぷり味わえます。
Shop information
- 店名
- 鳥開総本家 金シャチ横丁店
- 住所
- 名古屋市中区三の丸1-2-5 金シャチ横丁 義直ゾーン
- 最寄駅
- 名古屋城駅
- 営業時間
- 10:30~17:30(L.O. 17:00)
- 定休日
- 名古屋城に準ずる
情報は掲載時点の情報です。最新の情報は店舗へお尋ねください。
老舗の味を気軽に「名古屋とうふ 河口」

昭和9年創業の老舗豆腐店「名古屋とうふ 河口」は、国産大豆とにがりを使った豆腐を提供しています。昭和天皇や今上天皇が皇太子時代にお召しになるなど、確かな味わいで時代を超えて愛されるお店。

食べ歩きにオススメのメニューは、SNSでも大人気の「金箔豆腐ソフトクリーム」。濃厚な豆乳ソフトの上に金箔を一枚乗せたスイーツで、写真映えもばっちり。見た目と裏腹に、ほんのり豆腐の味を感じるやさしい味わいで老若男女おすすめできる一品ですよ。
Shop information
- 店名
- 名古屋 とうふ 河口 金シャチ横丁店
- 住所
- 名古屋市中区三の丸1-2-3 金シャチ横丁 義直ゾーン
- 最寄駅
- 名古屋城駅
- 営業時間
- 10:30~17:30(L.O. 17:00)
- 定休日
- 名古屋城に準ずる
情報は掲載時点の情報です。最新の情報は店舗へお尋ねください。
お土産も探せる「えっさほいさ」

お土産物だけでなく、天むすや金シャチドッグといった軽食も販売しているのが「おみあげ茶屋」の看板を出す「えっさほいさ」の特徴。小腹が空いた時に気軽に立ち寄れます。

店頭で焼かれているお団子は食べ歩きにぴったり。通常メニューでくるみ味噌・あんこ・みたらし・黒蜜きなこがあり、好きな味を選べます。
調査員N
みたらし団子は、優しい甘さのタレが団子に絡んで絶品!店内には伝統工芸品や愛知県の特産品も並んでいるので、お土産も探してみて!
Shop information
- 店名
- えっさほいさ
- 住所
- 名古屋市中区三の丸1-2-5 金シャチ横丁 義直ゾーン
- 最寄駅
- 名古屋城駅
- 営業時間
- 10:30~17:30(L.O. 17:00)
- 定休日
- 名古屋城に準ずる
情報は掲載時点の情報です。最新の情報は店舗へお尋ねください。
SNSで人気の「cafe diner POP OVER」


ここからは、新感覚&フォトジェニックグルメが並ぶ宗春ゾーンからご紹介。まず紹介するのは、開放的なテラス席があるカフェダイナー「cafe diner POP OVER(カフェダイナーポップオーバー)」。「新風」と呼ぶにふさわしいデザインで、ゆったり過ごせるダイナーです。

食べ歩きに人気なのが、可愛らしい見た目の「忍者アイス」。バニラアイスを求肥(ぎゅうひ)で包み、手裏剣形のクッキーと刀に見立てたポッキーをあしらったキュートな一品です。溶けにくいため、名古屋城を背景にした記念撮影にも◎!

忍者シリーズなら、「忍者ドック」もおすすめ。アイスとドック、並べて撮ってみるのも可愛いかも!
Shop information
- 店名
- cafe diner POP OVER(カフェダイナーポップオーバー)
- 住所
- 名古屋市中区二の丸1-2 金シャチ横丁 宗春ゾーン
- 最寄駅
- 名古屋城駅
- 営業時間
- 【月~金】9:30~17:00 【土・日・祝】9:30~18:00
- 定休日
- 名古屋城に準ずる
情報は掲載時点の情報です。最新の情報は店舗へお尋ねください。
名古屋城といえばこれ「KINSHACHIYAKI」

宗春ゾーンの入口で香ばしい香りがするテイクアウト専門店「KINSHACHIYAKI」は、金シャチ横丁に来たらぜひ立ち寄ってほしいお店。シャチホコをモチーフにした名物「金しゃち焼き」がGETできます。


ついつい写真を撮りたくなってしまうビジュアルの「金しゃち焼き」。薄い皮の餡は、あずき、カスタード、ピリ辛の台湾ミンチなどから選べます。おすすめは、なかなかほかでは味わえない「台湾ミンチ」。スパイシーなあんとほんのり甘い皮の相性が抜群です。
調査員F
シャチホコの目の形が一つ一つ違い、稀にハート型の目をしたものに出会えることもあるそう!遊び心のある食べ歩きにおすすめの一品。お土産用に箱詰めもできますよ。
Shop information
- 店名
- KINSHACHIYAKI
- 住所
- 名古屋市中区二の丸1-2 金シャチ横丁 宗春ゾーン
- 最寄駅
- 名古屋城駅
- 営業時間
- 【平日】10:30~18:00 【土日祝】10:00~17:00
情報は掲載時点の情報です。最新の情報は店舗へお尋ねください。
グルメだけじゃない!金シャチ横丁の楽しみ方
金シャチ横丁では、食事以外にも様々な楽しみ方があります。歴史を学び、文化に触れる体験ができます。
ARで歴史を体験「AR歴史絵巻」
義直ゾーンと宗春ゾーンの建物の外側にある格子の絵巻イラストに注目です。専用のスマートフォンアプリをダウンロードしてこのイラストをスキャンすると、初代藩主・徳川義直と七代藩主・徳川宗春の活躍や、尾張名古屋の歴史・文化が、AR(拡張現実)技術を使った映像で浮かび上がります。
絵巻は全部で30種類あり、スタンプラリー感覚で楽しみながら名古屋の歴史を知ることができる仕掛けです。
武将や姫に会えるイベント「金シャチ横丁かたりべ」
金シャチ横丁を歩いていると、甲冑姿の武将や華やかな衣装の姫に遭遇することがあります。彼らは「金シャチ横丁かたりべ」として活動する「尾張徳川隊」や「あいち戦国姫隊」のメンバーです。
週末を中心に、来場者への対応や記念撮影、演武パフォーマンスを披露します。いつ会えるかは日によって異なりますが、会えたら旅の良い思い出になるでしょう。
記念撮影スポット「実物大の金シャチ」

義直ゾーンにあるお土産店「鯱上々(しゃちじょうじょう)」の店先には、金色の大きなシャチホコが設置されています。これは、1957年に制作された名古屋城天守のシャチホコと同じ大きさのレプリカで、迫力満点!
金シャチ横丁の代表的なフォトスポットでぜひ写真を撮ってみてください。
人力車で城下町を巡る
義直ゾーンの西入口前からは、人力車に乗ることができます。俥夫(しゃふ)のガイドを聞きながら、名古屋城周辺を巡る時間は、非日常的な体験ができます。
風を感じながら城下町の風情を満喫すれば、特別な気分を味わえます。ショートコースは10分3,000円(2名乗車)から利用できます。
緑の中の散策路
義直ゾーンと宗春ゾーンは少し離れていますが、その間の移動も楽しめます。名古屋城のお堀に沿って続く約7分の道は、両側に桜の木が植えられた緑豊かな道です。木漏れ日が心地よく、名古屋市の「まちなみデザイン20選」にも選ばれた美しい景観の散策路です。
歴史的な建造物である「二之丸大手二之門」をくぐるなど、城郭の雰囲気を感じながら歩く時間は、食事の合間の休憩にもおすすめ。
季節のイベント
金シャチ横丁は、定番グルメ以外にも魅力があります。一年を通して、季節ごとのイベントも開催されています。
名古屋城では、春の「桜まつり」、夏の「夏まつり」、秋の「秋まつり」など、季節ごとにイベントが開催されます。金シャチ横丁もこれらのイベントと連動し、特別な催しや限定メニューが提供されることがあります。
また、横丁独自でも「夏の特集」や「秋の特集」といった季節ごとのグルメフェアを定期的に開催。旬の食材を使った限定メニューが登場し、リピーターも楽しめます。訪れる前には、金シャチ横丁の公式サイトをチェックして最新のイベントや限定メニューの情報を手に入れると、訪問がより楽しめますよ。
滞在時間と効率的な回り方
名古屋城に観光に来た際の所要時間の目安は以下の通り。
- 名古屋城本体(本丸御殿含む)の見学には、約1時間30分~2時間かかります。
- 金シャチ横丁での食事や買い物を加えると、全体で最低でも3~4時間は見ておくと良いでしょう。一日かけて楽しむことも可能です。
混雑を避けるコツとして、ランチタイムは12時前後がピークになります。11時台に食事を済ませるか、13時過ぎにずらすとどのお店も比較的スムーズに入店できるでしょう。
名古屋城に来たら金シャチ横丁で食べ歩きを楽しもう

いかがでしたでしょうか。伝統的な店と新しい店が共存し、歴史と新しい技術を体験できる「金シャチ横丁」。名古屋の「伝統」と「革新」が共存する空間です。
定番のなごやめしを味わう、新しいグルメを試す、多彩なスイーツを食べ歩くなど、様々な楽しみ方ができます。
名古屋城と共に、一日かけて楽しむことができるスポット。次に名古屋を訪れる際には、ぜひ訪れて良い思い出を作ってください。
- 住所:
〒460-0032 名古屋市中区二の丸1(宗春ゾーン)
〒460-0001 名古屋市中区三の丸1(義直ゾーン) - アクセス:
【正門エリア(義直ゾーン)】 地下鉄名城線「名古屋城」駅7番出口より徒歩約10分
【東門エリア(宗春ゾーン)】地下鉄名城線「名古屋城」駅7番出口すぐ - 駐車場(有料):
【正門前駐車場】普通車308台
【二の丸東駐車場】普通車123台 - 営業時間:各店舗により異なる
- 定休日:12月29日~1月1日